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布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

……歯切れの悪い話

おはようございます、サトー@まくらことばです。

南から吹きこむ湿った暖かい空気が、なんとも秋らしくない朝ですね。

 

今朝会社に来る途中、通りすがりの方に道を聞かれたのですが、道自体は教えることができたものの、「大きな通りに当たったら北の方に……」「北?」「……えーと、……この場合……右ですね」というぎこちないやりとりになってしまいました。

そう、私サトーには、とっさに左右がわかんないという決定的な弱点がありまして。

先日もゆさくんを横に乗せてクルマを運転しておりまして、「そこ左ね」と道案内されたものの、「えーと……左ね、左」と一拍置いたうえに右に行こうとするような一幕もありました。

そのかわりと言っては何ですが、私、方向感覚には自信がありまして、自分がどこにいても、それが知らない場所であっても、東西南北はだいたいわかるんですよ、絶対音感ならぬ絶対方向感覚。

つまり自分は、東西南北という絶対的なものはわかるが、左右のような相対的なものは理解できないアタマの構造になっているのかもしれない、そんなことを思う時があります。

 

そう考えると思い当たる節がたーくさんありまして、たとえば人に音楽や映画を勧めるにしても、「これ絶対いいから!」みたいな押しつけがましさ満載だなぁと。

なんか「ま、人それぞれだからね」とか「いろんな事情あるよね」みたいな感覚って、もちろん社会生活を営む上で必要だから場に応じてそういった物言い・振る舞いもしている(と自分では思っている)のですが、自分の腑に落ちる感覚としては持ち合わせていないような気がするんです。

 

もうね、この手の人間に権力を握らせたらロクなことにならんのは歴史が証明しておりまして、自分の中にある独裁者の資質に戦々恐々としますよね。

かつ、そんな人間がリーダー(でよかったよね?)を務めるバンドって、メンバーはさぞ大変だろうなぁと。

だから私、まぁこれバンドだけの話じゃなくて生活全般に及ぶことなんですが、「正義」とか「自由」とか、絶対的な概念にはゆめゆめ近づかないようにしよう、と思っているんですね。

それは、自分がそういったものに簡単に魅入られちゃう性分の持ち主だということをよく知ってるからってのもあるし、実際そういうものを振り回して自分の周りから人が離れていく経験もあったので、経験則としてそこに至ったと思っています。

いや、独裁的に振る舞って「俺様最高!」という裸の王様で満足できるんならそれもいいけど、やっぱり私はみんなと交わり合って人の繋がりの中で生きていきたいと思うので。

もちろん、革命だのなんだの“絶対的なもの”で人と連帯するという生き方もあって、ずいぶん昔、それが若者の間で一定の支持を得ていたということもあったみたいですが、その末路って結局内ゲバだの粛清だの、そんなんばっかりだからね。

 

ただ、自分の思惑だけでなく人の思いや固有の事情を織り込んでいきながら自分(たち)の振る舞いを決定して行かなくちゃならないという私たちの日々の生活において、膠着した状況というか、答えの出ない問いみたいなものに直面することもしばしばありまして。

二律背反って言うのかな、こっちを立てればあっちが立たずみたいなことって、実はしょっちゅうあると思うんです。

そうした状況を快刀乱麻を断つようにスパッと片づける武器として、“絶対的なもの”の威力ってものすごいものがあるのも事実で。

たとえば、まったく自分のエゴから誰かの行動が気に入らない時でも、「お前ちゃんとしろよ、みんな迷惑してるじゃないか」みたいな、「みんな迷惑」という絶対概念を持ち出してしまうようなことって、けっこうあると思うんです。

私自身、そういった物言いってできるだけ避けるようにしているつもりなんですが、一筋縄ではいかない日々を乗り切るために、ついつい手を出してしまうこともある。

ここまでずいぶん回りくどい物言いをしてきましたが、要するに昨日、私自身がこのバンドに関連して「絶対的な物言い」をしてある事態の収拾を図ってしまった、そのことがずっと引っかかってる、というハナシなんです。

 

最近まくらことば楽しいとか、何やら調子良さげなことをこのブログでも書いてきましたが、それって自然とそうなれば最高だろうけど、やっぱりみんなが少しずついろんなものを持ち寄って、「そうしようと思ってそうする」ことなんだと思います。

天然だろうが人工降雪だろうが、出来あがったゲレンデでスキーができることに変わりはないわけだから。

でもね、ゲレンデ造成を急ぐあまり絶対的なものを振りかざすようでは、スキーそのものが楽しくなくなってしまう。

その辺のバランスって難しいなぁって、折に触れて感じる今日この頃です。

 

……随分歯切れの悪い話ばかりで恐縮ですが、言わずにはおれなかったので。

関係各位にはご心配をおかけしますが、この辺の至らなさも含め、まくらことばを見守っていただければ幸いです。