3分で決めたい
おはようございます、昨晩早くもつけ麺との蜜月を復活させた度し難き男、サトー@まくらことばです。
みなさんは本やCD、どこで買っていますか?
私はどうも最近、アマゾンでばっかり買うようになってしまって。
街から本屋さんやレコードショップが消えまくっている昨今、やっぱりリアル店で買うべきだということは重々承知しているのですが、1発ポチれば届いちゃう利便性にはなんとも抗えず、ついつい無精してアマゾンを利用するようになってしまい。
で、アマゾンにはほとんどの作品にレビューがついていますが、私は結構あれを参考にしておりまして、買う/買わないを決めるのはレビュー7割くらいの比重だったりします。
ただ、作品に対する感じ方はそれこそ大江千里ばりに十人十色でありまして、絶賛されているものが自分にとってはそうでもなかったり、酷評されているものがすごくよかったり、まぁそんなことはしゅっちゅうなわけです。
結構前の話なんですが、リコメンドをつらつらとたぐっておりましたところ、ある邦楽バンドのCDに辿りつきまして。
私はそのバンド、名前も知らなかったのですが、これがまぁ絶賛の嵐なわけですね。
やれ日本のロックの未来だ、限りない可能性だ、もう一度ロックを取り戻しただ、そんな感じのレビューがわんさかと。
中にはサクラレビューもあるだろうから眉唾なところもなくはないんですが、その分をさっぴいても、これはいいバンドなんじゃないかと思いましたね、はい。
そして気づけば私、その名前も知らないバンドのアルバムを2枚、ポチっておりました。
早速届いて期待に胸ふくらませて聴いてみたわけですが……。
ゴメン、おれは好きじゃないや。
確かに巧いし、曲も詞もすごくオリジナルなことをやるんだ!って意志にみなぎってるし、バンドの世界観って言うんですか、それも独特なものがあると思うんですが、なんていうか、単純に曲が長い。
歌に入る以前に延々と前衛的な(とサトーには思える①)ギター聞かされても、「ああ、サビんとこまでスライダー動かそうかな……」って思ってしまうんですねぇ。
ほいでずっと我慢してそのつかみどころのない(とサトーには思える②)演奏を聴いて、3分経ち、4分経ち……あれ、曲終わっちゃったよ、みたいな。
何これ、単にJ-POP的な分かりやすさを回避しただけの(とサトーには思える③)、ちょっと楽器が巧いやつが集まっただけの冗長なセッション(とサトーには思える④)みたいなもんじゃん!
そんなんおれ2枚も買っちゃって、他にもっと欲しいのあるのに!
まぁね、私にとっては退屈だったってだけで、聴く人が聴けば絶賛物件なんてことはよくあるし、こんなことを25年以上繰り返しているわけだから今さらどうこうって話でもないんですけどね、ただ長いのはいかんよ、長いのは!
私ね、曲の尺ってすごく気になるんですよ。
私の尺感覚をすんごく単純に言うと、「短いのは善、長いのは悪」。
(こういう絶対志向というか二元論的な物言いはいかん!みたいなことを昨日言ったばかりなのにね)
具体的には、ロックやポップスの曲って、3分台に収まっているのが理想なんです。
もっと言えば前期ビートルズやラヴィン・スプーンフルみたいに、2分台の曲で感動させられるんならそれが最高。
逆に5分以上の長い曲は、よっぽどの説得力がないと作っちゃダメだと思います。
いや、「天国への階段」とか「天使たちのシーン」とか、極端な例だと「大阪で生まれた女」みたいに、長いには長いなりの理由とか、それだけの聴かせる内容があれば、長くても全然構わないんですよ。
でもね、なんか明確なヴィジョンなきままに自分らの技巧を垂れ流した結果5分オーバーの曲になって、それを“大作”とか言っちゃう、みたいなのはすんごい嫌なんです。
まくらことばの曲もそのあたりは気をつけていて、ポップスは3分で何ができるかが勝負!と思っておりまして、基本、このくらいの時間でカタを付けたいなと。
それをオーバーする場合は、それなりの理由がなきゃいけない、と思っております。
まくらナンバーで一番長いのは「雨の喝采」であの曲は5分40秒くらいあるのですが、あれは詞の長さから必然的にああなったと思っているので、一応まぁ自分では納得。
でもできれば3分台の曲を中心にやっていきたいなぁ、なんて思っています。
まぁ幸か不幸か、まくらことばには延々と披露する技巧が備わっていないから、5分オーバーってやろうと思ってもそうそうできないんだけどね。
全然話題は変わりますが、写真は昨日楽器屋さんでゲットしてきたエヴァリー社のエレキ弦。
これを使うようになってからはもうエヴァリー一択、手触りも音も申し分のない弦です。
超オススメ。