注意! ギター自慢話です
こんばんは、まくらことばのキョースKです。
今日の暑さ、いったいなんだったんでしょうね。
私は「上等だよ、だったら洗濯してやるよ、しまくってやるよ!」と洗えるものは何でも、それこそ性根以外すべて洗濯機にぶち込んでやったのですが、そのあと突然の豪雨。
ま、その時点で7割がた乾いてたのでいいんですが、まったくおかしな天気が続く毎日です。
さて、以前ストラトキャスターをハードオフで衝動買いしたなんて話をちょっとして、なんだけどおれはやっぱりテレキャス好きだぁ、なんてのたまったわけですが、あのストラト、弾けば弾くほどいいギターだなぁと実感することしきりで。
まずは全貌を見てやってください。
60年代のビンテージを意識したローズ指板のモデルで、お色は定番の3トーンサンバースト。
たぶん本家からコピーモデルまで、世界で最も普及しているタイプ・色のギターだと思いますが、鋭いアナタはもうお気づきですね、ジョン・フルシアンテ先生を思いっきり意識したチョイスとなっております。
でもこれ、フェンダーじゃなくてヴァンザントってところのコピーモデル(この場合コピ―というのが適切かどうかは謎ですが)なんですね。
ヴァンザントってのはもともとアメリカのピックアップのメーカーですが、ギターはヴァンザントブランドで日本のPGMという工房でOEM生産しているもの。
本家の62年あたりのストラトの特徴をひととおり踏まえていながら、なおかつ現代的なモデファイが施してあるシロモノで、ストラトを手に入れた人がだいたいやるような改造をあらかじめやってあるとでもいいましょうか、コレクター筋よりも現場での評判がいいギターです。
ま、音の良し悪しってのは感覚の問題なので一概に言えないのですが、とにかくこのギター、「鳴り」がいいんです。
「鳴りの良さ」ってのはギター弾きにとってドグマみたいなもんで、かなり主観的な官能領域での用語にもかかわらず、われわれは「このギターは鳴りがいい」と言われれば、男の36回ローンを組んででもその逸品を我が物にしたいという衝動を抑えきれない愚かな生き物で。
ただこのギターの「鳴りがいい」のはある程度理由の説明がついて、それは極薄ラッカー塗装(ただし非常に剥げやすい、私のもボロボロ)と組み付け精度の高さ、何より強靭なネックという要素を兼ね備えているからです。
今挙げたような要素を実現するのは非常に手間がかかるのですが、手作業工程が多く良質な材を選びやすかった60年代までのギターに見られる特徴だったりもします。
だからヴィンテージ・ギターが高いのは骨董的価値以外にもモノがいいという事実があるわけで、ヴァンザントはヴィンテージの良さと現代風の使いやすさを両立する、「ネオ・ヴィンテージ」というコンセプトのもとに造られていたりします。
私のギターのコンディションも非常に良好で、弦高をかなり低く設定しても全ての弦・フレットで音のビビりや詰まりがなく、ギター全体を震わせて気持ちのいいトーンがすこーんと通ります。
メイプルネックのギターはこれまでもいろいろ所有してきましたが、これほど目の詰まったネックは初めて見ました。
音は本家よりも少しマイルドで太く、トレブリーかつトゥワンギーなテレキャスとの棲み分けという点でも非常に重宝しています。
ということですっかり回し者的なヨイショに終始したわけですが、ここで私が言いたい、というか率直に言って自慢したいのは、私はこのギターをフェンダー・ジャパンにもう一声、くらいのお値段でゲットしたということ。
ハードオフはネットでストックリストを公開したりしていないため(ていうか回転が速すぎてできないと思う)、いいギターを見つけようと思ったら実店舗を定期巡回する必要がありますが、それを厭わず地道にお遍路していれば、いつか必ず上玉に巡り合えると思います。
私もこいつと出会うまで、多摩地区ハードオフツアーをさんざん繰り返しました。
その結果でしょうか、あのギター物欲モンスターだった私が、最近は楽器屋に行ってもせいぜい弦を買うくらい、ギター本体については「あ、これかっこいいね」くらいは思いますがまったく欲しいとは思わなくなりました。
こんな境地に至ったことは後にも先にも皆無で、自分でも気味が悪かったりします。
……興味のない人にはまったくどうでもいい話を長々とかましてしまったことの反省というわけでもありませんが、最後にまったく関係のないことをついでに。
大阪にそれこそストラトという名前の洋服屋さんがあってhttp://www.strato.co.jp/そこは私が日本で一番素晴らしいと思う品揃えだったりします(最近リニューアル&レディースのお店もできた模様)。
こっちはハードオフみたくこまめに行くことが不可能で、webでも買えるんだけどやっぱり実店舗で買いたい私は、東京にも支店できねえかなぁなんてずっと思っています、はい。