布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

本当にありがとうございました

おはようございます、まくらことばのサトーです。

 

興奮も冷めやらぬまま、例によって眠れない夜を過ごして今朝を迎えております。

まずは昨夜のライブ、「枕じゃなくて招待状」にご来場くださったみなさま、本当にありがとうございました。

もっとじっくり一人ひとりとお話ししたかったのですが、なかなか叶わず残念です。

とにかく、昨夜の時間が皆さんの記憶に残り、それが幸福なものであることを祈ります。

そして素晴らしいパフォーマンスを披露してくださったsheepの3人、山田稔明さんにもこの場を借りてお礼を言わせてください。

ご出演を快諾いただいただけでなく、すばらしい時間をお客様に提供してくださったことを心から感謝いたします。

本当に今回のキャスティングは大成功だったと思いますし、そのような声もたくさん頂戴しました。

 

実はライブ前、「演者が順番にステージに上がるだけじゃイベントっぽくないよね」ということで、まくらことばが司会進行しよう、そこでちょっとした笑いもとっていこうぜ、みたいなことを考えていました。

しかしいざ蓋を開けてみると、我々が緊張でそれどころではなかったことと、リハの段階からすでに2組のすばらしい演奏を(改めて)目の当たりにし、「余計なことは考えず、自分たちのやるべきことに集中しよう」と思い直すことになりました。

その結果が我々のあの演奏だったわけで、パフォーマンスのレベルの低さについては痛切に反省するとともに、今後の課題をたくさん発見しました。

いろいろ言い訳めいたことを言ってしまう前に、あれが現状の自分たちの実力であることを素直に認め、今後、一歩ずつ前進していくつもりです。

 

……と、共演者の素晴らしさと自分たちの至らなさを比較し落ち込みもするのですが、とにかく無事イベントが終了し、皆さんに楽しんでいただけたことにほっと胸をなでおろしております。

また当日、お仕事や体調不良で来ることができなくなった方の話も耳にしており、非常に残念に思います。

またこのような機会を必ず設けたいと思いますので、そこで折が合うことを願っています。

 

まくらことばを始めて1年半。

最初は、「もう一度音楽がやりたいんだ!」という自分たちの思いを支えに始まったのですが、曲を作り、ライブを行い、盤を作りと活動をしていく中で、次第にこのバンドが自分たちの思い以外のものをまとうようになってきて、それがどんどん大きくなっていくような気がしています。

ちょっと言葉のニュアンスが違うかもしれないけど、私的なものから公共的なものになってきたというかなんというか。

考えてみれば当たり前で、まくらことばの曲たちはどれも、私たちを支えてくれる人たちといろんな言葉や思いを交換する中で生まれてきたものばかりだからです。

アルバム「枕じゃなくて招待状」には、そのことに対する感謝を込めたつもりですが、それを現前させる場として、今後もライブ活動を行っていこうと思います。

 

山田稔明さんの最新アルバム「GREEN」の1曲目、「点と線」は本当に私も大好きな曲です。

共演していただいたうえに厚かましい話ですが、尊敬する先輩の言葉をこの曲から引用させていただきます。

やっと繋がり始めた点と点 ただ弦を掻き鳴らし十余年

この一方通行ばかりの街を 迷いながらひたすら駆け抜けて

やがて混じりあう線と線 人の波がさざめく交差点

この3分半の終わりに長い呪文 僕があたためてきた魔法で

 昨夜ほど、この言葉が身に染みた日はありません。

「十余年」かけて「やっと繋がり始めた」という気の遠くなるような、音楽をやっていくことの厳しさというか覚悟みたいなものの一端に触れた気がしました。

今自分たちがいる場所への感謝と幸福を大いに感じながら、この先に続く先輩方の歩んでこられた道を目前にして、今私は少し怖気づいているのかもしれません。

でもせっかく始めたことだからね、僕らも「迷いながらひたすら駆け抜けて」いこうと思います。

 

改めて、本当にありがとうございました。