春遠からじ、かも
おはようございます、175……じゃなかった、まくらことばのサトーです*1。
何でも今日は日中、桜が咲くころの気温まで上がるそうで。
そういえば昨日夕方、いつものように多摩川土手を走っていたのですが、冬場はだいたい風が吹きつけている土手の上もまったくの無風状態、非常に走りやすい環境に天候の変化を肌で感じたのですが、そうですか、やっぱり今日は暖かくなるんですね。
さて気がつけばもう2月、ついこの前正月休みだったような気がするのですが、本当に時間が経つのは早いですね。
最近の私はMT車運転の練習に励んでいることはご報告したとおりですが、この週末の走り込みを通じてようやく、まぁ不安なしに公道を運転できる水準にまでもってくることができました*2。
一つのことを始めたらそれに夢中になってしまう性分ゆえ、この1週間はろくにギターもさわらず、まくら的には非常によろしくない感じだったのですが、これでひとまず、クルマモードから離れることができそうです*3。
それでね、この時代にホントようやくって感じなのですが、件のMT車ではですね、ついにipodを聴くことができるようになっておりまして*4。
それで私、先週からiTunesの整理をせっせと行っていたわけであります。
ウチに単なる目覚まし時計に成り下がっていたiphone4が転がっていてそれを車載音楽専用機にしたわけですが、容量32Gなんでまあフルに入れても4000曲くらいかな。
ということで手持ちのCDすべてを入れることはできないんですが、ある程度選んで入れてもアルバム250~300枚くらいは入るということで、せっせと作業に取り組み、昨晩ようやく目途がつくところまで終わらせました。
それでね、最近は聴くことのなかったアルバムとかも久しぶりに引っ張り出してiTunesに入れていく作業が、単調なんけど思いのほか楽しくて。
「ああ、こんなの好きだったな」とか「これいい曲だったな」とか、その音楽を聴いていた頃の思い出込みで、様々な憧憬が頭に浮かんでは消えていく時間を過ごしました。
今の若い人にはなじみがないと思いますが、その昔CDを買ったら、ケース内部に敷くための、表面がベロア調になったビニールのシートをくれたお店があってね。
新しい物が出てきたときってみんなすごく慎重に扱うじゃないですか、そんな感じで当時はCDも、「傷がついたら音が出なくなる!」という恐怖感がすごく強くて、みんな腫れものにさわるように、そぉっとCDを出し入れしてたんですよね*5。
そんな感じだから盤面保護のためにシートをおまけで付けてくれるお店があって、地元福山ではスガナミ楽器がそうだったと記憶しますが、久しぶりに引っ張り出したCDからそのシートが出てきてね、「あぁ、これ!」ってすんごく懐かしくなりました。
ちなみにそのCDは、ストーンズの「Hot Rocks」なるベスト盤と、XTCの「イングリッシュ・セトルメンツ」でしたが、ストーンズはさておき、XTCを高校の頃買ってたのか、そういえば当時は全然良さがわかんなくて「やっちゃった」ってテンション下がったもんだよなぁ。
その頃は福山に輸入盤売ってるお店なんてなかったから、CDは国内盤の3000円くらいするのを買うしかなくて、高校生にとっては絶対に選択ミスが許されない覚悟を決めた買い物だったんですよね。
だから自ずと名盤と評価の定まったものを中心に買うことになるのですが、それでもちょっと冒険してみたい思いもあったりで。
あの頃の悩みに悩んだCD選びと、それこそミニコンポ(懐)の前で正座して聴くような緊張感、あれがやっぱり自分の音楽体験として根強くあるんだなと。
そんでそれは、ネットで古今東西の音楽聴き放題な今の状況では絶対に通過しない段階だろうな、なんてことを思いました。
もちろん、昔が良くて今がけしからんという話では全然なくて、本当に今のような状況が実現して良かったと思うし、私自身もそれを享受しているのですが、とにかく自分はそういう時代に音楽と出会って聴いてきて今があるわけで、メンバーも吹雪様はちょっと若いけどまぁ中高時代はそんなもんだろうから、そういう人間がやってるのがまくらことばなんだよな、なんてことを思う次第であります。
それでね、別に緊張感をもって聴け!ってわけじゃないんですが、例えば高校生の頃の自分が夢中になるような音楽って、自分たちの目指すところなんだろうな、ということも。
うん、おれやっぱりそういうのがやりたいのよ。
ということで、クルマ環境を整えようと始めたiTunesの整理により、図らずも音楽体験の原点に立ち返ることになった結果、また今日からまくら仕事に本腰を入れようかと思います、運転も手慣れてきたことだし。
本当にありがたい&嬉しいことなのですが、「アルバム楽しみにしてます」というお声を各方からしばしばいただいておりまして、皆様のご期待にそえるかどうかわかりませんが、とりあえず精一杯のことはやってみるつもりです。
春はまだ遠いけど、冬も半分以上は過ぎたことだし、ね。