AD降臨
(ある種の祈祷的な手続きの結果……)
AD「あれ、ここどこなの? ま、いいや、有機栽培のお茶でもいれようかな」
サトー「ふう、ようやく降臨に成功したな。おれにイタコ的な才能があったとは。ということで今日はREIGEN対談にしようと思うんだ、よろしく」
AD「あ、サトーくんなの、こんな朝から呼び出したのは。……お茶飲む?」
サトー「うん、お茶はいいんだけどさ。とりあえず先日は、まくら練お疲れ様でした。久しぶりのスタジオだったけど、やっぱり楽しかったね」
AD「ああ、弾いてて気持ちよかったねぇ。個人的にはもっとリハビリしないと」
サトー「やっぱり4人でやると楽しいね。アベケンさんのカホンにクボチュウさんのギター。そんでカホンがあんなにウチに合ってるって、もうびっくりだよね」
AD「それはアベケンさんのセンスなんだろうね。すごくしっくりきたよね。あとクボチュウがすごく気持ちよさそうにギター弾いてて」
サトー「なぁ。おれもギタリストいいなぁ、やりたいなぁって心底思ったよ、2時間歌うと疲れるもん、おれだけだぜへとへとだったの。そいで新曲、どうでした?」
AD「ああ、うーん。ま、曲はいいとして、いかにサトーくんが言いたいことないのかがわかったよ。それでさ、歌詞に赤字入れてもいい?」
サトー「ああもう、どうぞどうぞ。その辺はフレキシブルだからね。それでさ、7/22のイベントの件なんだけど、アウトラインはほぼほぼ固まったじゃないですか。おれ言いたくてうずうずしてるわけだが、情報解禁マダ?」
AD「ああ、それは僕から発表することになってるよね。サトーくんだとまたさ、銅鑼を打ち鳴らしながら、って感じになっちゃうからって。もうちょっと詰めの部分があるから少しだけ待ってよ」
サトー「うー、言いたい! じゃあさ、ADが発表した後に追い打ちをかけるように『すごくない、これ!』って感じの記事を書いてもいいかな?」
AD「……追い打ちって言えばさ、この前一緒に蕎麦食べにいったでしょ。あそこでさ、もう蕎麦切れちゃったのに、僕らのためにわざわざ打ってくれたじゃない。あれを『追い打ち』って言ってて、『へぇ』みたいな話あったよね」
サトー「そうそう。でもおれの追い打ちは本来的な意味の、下品なやつな。とりあえず新曲のアレンジもあるし、これからがっつり練習しないとね」
AD「……まぁ、そうだね」
サトー「ん? 何か歯切れ悪いけど」
AD「僕もいろいろあるからさ。大丈夫です! ちゃんと仕込みはやってるから」
サトー「出たよ、根拠レスなこの自信と皮算用。と、言いつつもいままでADの見立てはだいたい合ってたからなぁ。ミックスの時、ヴォーカル下げすぎたこと以外は」
AD「あ、やっぱりそれ根に持ってるんだ?」
サトー「何いってんの、おれがそんな粘着質だと思う? ……でもヴォーカル聴こえないってアベケンさんも言ってたよね」
AD「やっぱり根に持ってるじゃん」
サトー「……とにかく、イベント概要発表よろしくね!」