布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

今月はオザケン!

もう気づけば風薫る5月。

時が経つのは本当に早いですね。

あ、5月といえばオザケンのツアーが始まるじゃないですか!

私もKJHくん(小山田派だが)と一緒に今月末の公演に行く予定です。

 

でね、オザケンですよ。

オザケンについてはファンというか、とにかく最も影響を受けた人の一人で、それは音楽だけじゃなくあり方というか、存在そのものが私にとっては憧れであり、時に反発をも感じ、そしていつも気になるという人です。

オザケンに対するアンビバレンツな感情は彼のことが好きな人なら誰でも、程度の差はあれ必ず持っていると思っていて、何度も彼のやることに失望させられたり、理解できなかったりすることがあっても、やっぱりこの人じゃなきゃできないとか、オザケン最強!という結論に至るのではないでしょうか。

あれは今年の1月でしたっけ?

今回のツアーを開始する旨の発表がクアトロであったとき、彼はなんとも理解しがたい行動をとったようで、あそこで「魔法が解けた」と言ったファンも少なからずいたようですが、今度のツアーでは新曲も数多く披露されるとのこと、やっぱり期待せずにはいられません。

 

なんでオザケンはいつまでも特別な存在なんだろう?

そう考えてすぐに答えが見つかりました。

単純に、彼のような音楽を作った人が後にも先にもオザケンしかおらず、「味」みたいな曖昧な概念ではない、表現をつきつめた真のオリジナリティを確立した存在だからです。

個人的に「犬」は大好きだけど、あれは極論オザケンでなくても作れる作品。

それに対し、「LIFE」からシングル「ある光」あたりまでのオザケンの表現は、本当に彼にしかできない、一つのジャンルとして確立されているものだと思います。

 

最近ね、「LIFE」をよく聴いてるんですよ。

やっぱり、どう考えてもあんな作品はあれしかない。

いや、音だけだったらとか、メロディだけだったらとか、要素を切り出していけば匹敵する作品はいくらでもリストアップできると思うよ、実際パクりまくってるわけだし。

でもね、総合的な表現として、圧倒的な多幸感と少しの切なさ、現在を謳歌しながら過去と未来をつなぐ時間感覚、何より時の風雪に一切左右されないみずみずしい感性、そういったものが見事に濃縮されパッケージされたあんな作品は、空前絶後としか言いようがない。

私が知らないだけかもしれませんが、「LIFE」みたいな作品が聴きたいと思ったら、やっぱり「LIFE」聴くしかないもんね。

この世界のすばらしさと人間としての生きる喜びみたいなものを、あそこまで的確に表現した作品は、音楽という枠を外してもそうそうないんじゃないかと思います。

 

ラブソングという古典にして王道のフォーマットに則りながら、平易な言葉とポップな音像を厳守しながら、表現の深淵に触れた奇跡の傑作。

あんなもんを20代半ばで作ってしまうって、どんな生き方してきたんだよと驚くしかないのですが、そんな人がまたツアーやるというんだから、いろいろ思うことはあってもとりあえず観に行かなきゃね。