私を構成する9本
最近インスタとかツイッターで、「私を構成する9○」ってあるじゃないですか、レコードとか映画とか本(漫画)とか、9作品を選んで3×3で1枚にコラージュして、ってやつ。
あれ、たまにネット上で遭遇すると「ほーう!」みたいな感じになってすごく見入っちゃうんです。
で、私もやってみようかなと、レコードは以前そんな記事書いたから映画編。
ホントはコラージュしなきゃいけないんだけどアプリがないので順番に置いていくという横着ぶりはご寛恕を。
なお、「構成する」というお題なので、どうしても若いころに観た映画に偏ってしまいますわな。
これはもう、オールタイムベストワンですね。
人生で大切なものがすべて詰まってる。
エンニオ・モリコーネの音楽がまた最高で、あのテーマ曲が聞こえてくるだけでちょっと涙腺ゆるんじゃいます。
2.大脱走
これもベストワンに近いなぁ、「ニューシネマ~」と双璧をなす感じ。
仕事とはどういうことか、役割とはどういうことかが見事に描かれている。
するべき仕事と余人をもって代えがたい役割、これがあれば人間、どんな環境でも前を向いて生きていけるということ。
3.東京物語
「老」「死」という普遍的な苦しみを平熱のうちに描いた作品。
小津作品では異色作だけど、やはり一本選ぶとするならこれでしょう。
メッセージはただひとつ、「家族とは必ずしも血縁とは限らない」。
4.グッド・ウィル・ハンティング
心と心が通じ合うとはどういうことか、出会いの素晴らしさを描いた作品。
主人公がついに心の扉を開く長回しシーンは何度観ても圧巻。
「グッドモーニング、ベトナム」のロビン・ウイリアムズも好きだけど、この映画のロビンはもっと好き。
ベストオブ戦争映画、リアリズムの極致。
何度観ても絶対に粗が見つけられない描写は、すべての小道具にまで徹底されています。
ヤヌス・カミンスキーのカメラワークも素晴らしく、CG時代前夜の迫力を感じる。
人間の度し難さを確認するために、定期的に観ている作品。
陰鬱な場面の連続に目をそむけたくなるけど、確実に希望も描かれているのでなんとか観ることができます。
7.明日に向かって撃て!
アメリカン・ニューシネマ、傑作中の傑作。
とにかくポール・ニューマンとロバート・レッドフォードがかっこいい。
いわゆるバディものの最高峰。
8.太陽を盗んだ男
奇跡のジャパニーズアクション、突然変異的な怪作。
痛快きわまりない展開と全体を覆う狂気が同居しているのがすごい。
ジュリーの全盛期を見事にパッケージしたという意味でも貴重。
9.キッズリターン
一番好きな青春映画。
「世界の北野」の最も研ぎ澄まされた作品である一方、随所に「足立区のたけし」が顔をのぞかせているところがたまらん。
……ということで、こうして並べてみると定番の名画ばっかり、おれって王道好きだなぁと改めて感じたのでした。