今年の3曲
今年は寒さがそうでもないためか、年の瀬という気分がいま一つ盛り上がりに欠けるのですが、気がつけばもう27日。
日々のなかでようやく「2014年」という誤記をしなくなってきたところで2016年ですからね、驚きです。
さて、今年は久しぶりに年末帰省をしますので、昨年参加させていただきすんごい楽しかった「東京三曲会」に参加することができず、これは非常に無念の至り。
このイベントは、敬愛する音楽研究者の先生が主催するイベントで、各自がその年の三曲をかけるという趣旨で、別に当該年にリリースされた曲でなくとも、その年よく聴いたとか印象深かった曲でもOKです。
というわけで、「ひとり三曲会」を地味に開催。
①TLC「Diggin' On You」
今年は個人的にR&B元年で、いままで聴いてこなかったこのジャンルをdigしていったのですが、なんだかんだいって一番聴いたのはこのアルバム「CrazySexyCool」かな。
なかでもこの曲はすごい好きで、コブシの効いたヴォーカルとメロウな感じがたまらないですね。
なんでR&Bに行ったかというと、結局私にとって究極のポピュラー音楽ってスティーリー・ダンなのですが、SDの牙城に迫るには、ひとつはキリンジのようにポップスをどんどん複雑化していくアプローチがあって、もうひとつには、R&Bをひたすら洗練させていくというアプローチがあると気付いたからです。
それから音楽の聴きどころが、どんどんヴォーカルに傾斜してきたこともでかい。
ロックってそんなに歌がうまくなくても、「声がいい」とか「味がある」でなんとかなるけど、このジャンルは絶対的に技巧が要求されますからね、それが聴きたいのよ。
②Frisco「 Virtual Insanity feat Rickie G」
これ、めちゃくちゃ気持ち良くないですか?
今年「やっぱりそうだよな」と改めて感じたのが裏ビートの気持ちよさで、レゲエって最強だよな、かつ歌モノとの相性いいよなということを思い知ったのであります。
この曲はジャミロクワイの大ヒット曲のカバーですが、本家よりもかっこいいんじゃないかと思うくらい、いい。
あ、日本のバンドですよ。
③THE YELLOW MONKEY「バラ色の日々」
この曲、ホントよく聴いたなー、回数で言うと一番だと思う。
吉井和哉の歌詞って、やっぱりすごいなと改めて思います。
この曲はほとんどバンド末期にリリースされた曲で、ファンに向けて作られた曲ともいわれ、ベストアルバムの収録曲を決めるファン投票では1位になったとか。
もうすぐ終わろうとするバンドがファンに向けて発する言葉として、普通だったら「ありがとう」とか感謝の言葉になると思うんですが、「明日は明日の風の中を飛ぼうと決めた」って、やっぱり吉井さんはすごいなと思います、この人はずーっと、姿勢がかっこいいんですよね。
決して現れることのない「バラ色の日々」を追いかけるのは、「雨の中を傘もささずに走るような」ことだという。
いつ聴いても「ああ、これが人生なんだ」と思わせてくれる曲です。
ということで、結局今年も音楽にたくさんのものをもらい、楽しませてもらった1年となりました。
来年はどんな音楽に出会えるのか、そしてまくらことばはどんな曲を作っていくのか。
あ、具体的には何一つ決まってないんですが、2016年はライブやります!
セットリスト全入れ替え、まったく違う感じでやりたいなぁ、と。
また曲つくるべ。