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布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

恭子登場

サトー「さて、7月にスペシャルなライブもあることだし*1新しい曲を作ろうかな」

恭子「ちょっと、ちょっと、聞いてよもう!」

サ「!? ……おたく、誰ですか?」

恭「佐藤の中の乙女心がキャラ化した恭子よ! ま、佐藤の女ヴァージョンってところね」

サ「……。で、その恭子さんがなんですか、私いま忙しいんですけど」

恭「それがね、今日ららぽーとに行ってきたんだけどさ、そこでちょっとした出来事があったわけ」

サ「まったく、佐藤と同じでお構いなしだな……で、ららぽーとなんて随分消費社会の権化みたいなところに行ってるじゃないですか」

恭「違うわよ、たまたま用のあるお店がららぽーとに入ってただけ! それでね、ああいうところの飯屋ってクソみたいなところ多いじゃない、値段が高くて一見良さげだけど思いっきり手抜きの人を舐めくさった店ばっかでさ」

サ「口悪いなぁ……。ま、確かにそう。ランチはだいたい1000円以上だけど、コンセプトとか見せ方ばっかりに凝ってて中身はスーパーの350円の弁当にも劣るようなね。でもしょうがないよ、ああいうところはおしなべてそんくらいのクオリティだから」

恭「だから仕方なくそんなクソ店の一軒に入ったわけ。なんかそこはね、九州の地場料理みたいな看板掲げてるんだけど、出てきたのは全品270円均一の格安居酒屋レベルだったわ。でも多くのメニューから好きなおかずを数種類選べるとか、システムだけはリテラシーの低い馬鹿どもがアガる感じでさ、まやかしよそんなの。いまどきの学食でも出さないようなレベルのおかず2品の定食で値段は1300円!」

サ「でもさ、物の良し悪しがわかんない人にとっては、その選べるシステムみたいなほうが重要なんでしょ、『わぁ、いっぱいあって迷っちゃう』みたいな」

恭「その店の運営会社とかの企画会議ではさ、『“迷う”というバリューを提供』とかやってるんでしょうね、まったくヘソが茶沸かすわ。でね、そんな店だから、っていうかららぽだから客層もなーんも考えてないリア充みたいなのばっかりでね。お昼時で混んでたこともあって、すぐ隣の席に20代くらいの若いカップルがきたわけ。女の方は角度的によく見えなかったんだけど、男の方はさ、まぁ今風のイケメンでしたよ、前髪たらし気味の」

サ「ああ、『smart』の別冊ヘアカタログみたいなのに出てるような。服は丸井で揃えた風でしょ? 話逸らすようで恐縮なんだけど、その男って音楽は何聴いてる感じだった?」

恭「そうねぇ……たとえばカラオケ行って、『これマニアックだから誰も知らないかもしんねぇけど』みたいに前置きしてsuperfly配信する感じじゃない?」

サ「superfly(笑)。あとあれでしょ、『結構アイドルヲタなんだよね』とか言って、せいぜい『ヘビーローテーション』くらいしか知らない、みたいな」

恭「そうそう、狙ったつもりが1ミリも面白くないのな。……もう、話逸らさないでよ! そんでその男、今日日のイケメンがね、会話もクソつまんなくて『野菜って体にいいらしいんだよね』とか彼女に話してんの!」

サ「えっ、そいつ若いとはいえ大人でしょ? 何その会話、どっからスタートしてんのそれ?」

恭「ねぇ、その調子だと『唐辛子って辛いって知ってた?』とか『福山ってかっこいいよね』とか、終始そんくらいの情報交換だよね、そのカップルの会話。まぁ実際そのレベルの話ばっかりしてたんだけどさ」

サ「まぁららぽで昼飯食ってれば、耳に入ってくるのはそのレベルでしょうよ、そんで出来事って何かあったわけ?」

恭「それがね、クソ料理が来てさ、まぁそのクソぶりに取り立てて食いつくでもなく、てかクソって判断する感覚もないと思うんだけど、とにかくそいつが食いはじめたわけ。そしたらさ、もう箸の持ち方がクソ握りなのよ!」

サ「あぁ、それ最悪だね、いい大人が箸をクソ握り! まぁでも、退屈とはいえイケメンなんでしょ、クソ握りもイケメンで相殺されるんじゃないの、少なくとも彼女いるわけだし」

恭「何言ってんのあんた、頭おかしいんじゃないの? 私は箸のクソ握りの話をしているわけ、これがただの欠点の一つで済まされるわけないじゃない、ヌルいこと言ってんじゃねぇよ!」

サ「何激高してんの? 箸の持ち方がヤバいってのはそんなに重大なわけ?」

恭「おまえなぁ、どんだけ目出度いんだよ!? いいか、箸の持ち方がなってないっていうのは、仮にその男に300個の美徳があったとしても、それをすべて帳消しにしてなおマイナス査定くらいのことなんだよ。100年の恋も醒めるってのは、箸のクソ握りをする男に出会ったときのことなのよ!」

サ「なんでそんなにダメなの?」

恭「あのなぁ、まず食べるっていうのは人間の最も重要な行為だろうが? それがなってないってのはな、泳げない魚とか飛べない鳥とか、そのくらいの生物としての基本条件に欠けるってことなんだよ。さらに問題なのは、そいつがいい大人なのにクソ握りしてるってことなのよ。まずはそれを何とも思わない本人の感覚が最大の問題なんだけど、同時にそれは周囲にも矯正されなかったってことだろ? 特にヤバいのは親だよ、親が何とも言わなかったのが不思議でならないわけ」

サ「いま一緒にいる彼女もそれをスルーしているわけだしね。彼に『それマズいよ』って注意する人がいないってことだもんね」

恭「親が何も言わなかったってのはさ、二通りのパターン、すなわち過保護かネグレクトなんかのハード系生い立ちが予想されるわけだけど、見た目今風イケメンの彼の場合、ほぼ間違いなく前者だろうね。それを彼女はどう思っているのかって話よ」

サ「つまり母親にすべてを許容される環境で人格形成された男であると。そりゃ、マザコンの可能性高いな」

恭「それもそうだし、いざ結婚して嫁姑問題が生じたら、その男は絶対母親の味方につくわよ、何せ箸の持ち方も矯正しないような超甘のママだからね、一生ボクを守ってくれるのはママなんだって」

サ「なるほど。箸の持ち方にその男と母親の関係が如実に現れているわけだね」

恭「いい、女子の皆さん、耳の穴かっぽじってよく聞くのよ、箸の持ち方がヤバい男は絶対にやめておけ! これ太陽が東から上るのと同じレベルの普遍的真理だから! 私が言いたいのは以上、じゃあね!」(バタン!とドアを閉めて出ていく音)

サ「……何だったんだ、あの女」

*1:こうやって既成事実化してかないとダメだよね、AD!