布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

SV様来日公演の話、など

佐藤「いやー、セイント・ヴィンセント最高だったね!」

サトー「なんかもう口あんぐりっていうか、すごいもん見ちゃった感が。やっぱりアメリカすげぇって思った」

佐「アメリカっていうかニューヨークね。ニューヨーク感が半端なかったでしょう、ああいう極めてアート色の強い表現ってのは、やっぱり環境から生み出される部分がでかいと思うんだ。現にアニー・クラーク本人も、最初は中南部テイストの強いアメリカンSSWって感じだったけど、どんどんNY化していったよね」

サ「彼女にはNYの水が合ってたんだろうね。そうそう、ぎっつぎつで身動き取れなかったから直接見てはないんだけど、いろんな人が来てたみたいだね」

佐「ああ、ミュージシャンから評論家から、かなりいろんな人が来てたらしいことをあとでtwitterで知った。中でもPUFFYの亜美ちゃんは、公演にも来てて翌日街でばったりでくわしたらしい、インスタに2ショットがアップされてたんだって」

サ「何を知り合いみたいに……。そうなんだよね、昨日(日曜)はホスフェスのトリだったから、この週末はずっと東京にいたわけだ、アニー姉さん」

佐「そんで肝心のライブ内容なんですが……これは遠からず渾身のライブレポがアップされるだろうから、そっちに譲るということで」

サ「まただよ、最近何なんだよそれ!? もっと語ろうよ、有名人が来てたとかそんなのじゃなくてさ」

佐「(サトーを無視して)さて、来月はグローブ座の中納良恵もあるし、素晴らしく楽しみなライブが続きそうですな。やっぱり東京にいるとさ、いろんなライブが見られるっていうのがいいよね」

サ「そうなんだけどさ、最近はチケットってネット決済多いじゃん? そのたにびIDとパスワード聞かれるんだけど全部忘れててさ。昔はせいぜい4桁の数字とかでよかったけど、今は8桁以上でアルファベット混じりとか要求されてさ、そんで忘れないようにと似たようなやつにして末尾だけ変えてるんだけど余計混乱しちゃって。ネットで物を買うたびに、『お忘れの方はこちら』に行く羽目になるという」

佐「確かに。パスワードに限らず、最近はなんでもセキュリティとか個人情報の管理が異常に厳重になったよね。ま、時代の流れなんでしょうがないとはいえ、結局その辺で悪さをするやつがいるから厳しくなるわけだよね、それがなんかヤなんだよ」

サ「多くの社会制度はさ、決まり事を破る奴とか痛いクレーマーが出現するたびに、そこに照準を合わせて設計し直されるからね。たとえばある不祥事に対して99人が寛容な態度を示しても、1人が『絶対に許さない、訴えてやる!』となったら、結局はその1人の意見が尊重されるわけだから」

佐「情報社会でいろんなデータが集積されてるはずなのにさ、大多数の大人しい無辜の民の声より、一部のキティガイの声がデカく響くっていうのはさ、結局昔と変わらない気がしない?」

サ「変わらないどころか加速してるよな。たとえばおれらがガキの頃、何かおもちゃの欠片でも飲み込んだとするじゃない、そしたら『なんしょーんなら!』ってガキがぶん殴られておしまいでしょ。でも今は、『子どもが飲み込む大きさの部品を作ったメーカーが悪い』ってなる。自己責任社会っていうけど、自己責任どころか他者責任がひたすら追及されるようになってる」

佐「自己責任社会っていうのはさ、結局のところ『私が責任を取ります』ってことじゃなくて『責任の所在を明確にせよ』って方向にしか作用しないから。物事をあいまいにしてさ、『まぁまぁまぁ』って中を取るっていう選択肢を回避する圧でしかないんだ」

サ「"中を取る"っていうのはさ、一見妥協の産物というかぱっとしないソリューションに見えるわけだけれども、実はすごく賢くて。少なくともそこには自分の意見を吟味するプロセスが介在するわけでしょう。正しさということが『自分がいかに間違っているかの発見』であるとするなら、きわめて正しい方向に圧がかかるという」

佐「『三人寄れば文殊の知恵』ってさ、あれ実は足し算って意味じゃなくて引き算というか割り算的なことを言ってるんじゃないかって思うのよ。3人の意見がぶつかることでより中庸になるというか。……何の話してたんだっけ?」

サ「……音楽の話してたはずなんだけどな。えー、春一番も吹いて冬の終わりも見えてきたことだし、2015年本格始動って感じでいきたいですね」

佐「来月にはプロ野球も始まるしね。あ、そうそう、アメトーークで『広島カープ芸人』の第二弾があるらしいよ!」

サ「カープの話になるとまたとりとめなく続いちゃうから今日はいいや」

佐「そうだね。金曜夜もセイント・ヴィンセント終わって、さぁ、この興奮冷めやらぬまま!ってところで兄ちゃんと電話でカープ談義を長々と。でもやっぱり黒田がさ……」

サ「やめろやめろ、今日はここまで!」