布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

新春カープ放談

サトー「みなさま、あけましておめでとうございます。今年もまくらことばおよびこの『布団あります』を何とぞよろしくお願い申し上げます。ホラ、あんたも挨拶しなさいよ」

佐藤「今年もオナシャス。てかさ、そんなことよりも黒田復帰でしょ、黒田復帰! もうこの話がしたくておれは年末年始ずっと震えていたんだから!」

サ「またっく態度の悪い男だなぁ。……黒田、あの黒田が広島に帰ってくるんだよね! まじでびびった、あれ12月の27日だったっけ、休みに入って気が抜けたところに不意を突くように」

佐「毎年『黒田がカープに帰ってくる!』という飛ばし記事は出ててもう最近ではジャンボ門松みたいな風物詩になってたけど、今回は大本営*1が一面で報じたからね。おれもNHKの朝のニュースでぶっ飛んだんだ」

サ「もう泣いたよね、あの黒田が!って。最高21億円のメジャー複数球団のオファーを蹴ってわが広島カープへ。推定年俸4億+出来高っていうからふつうはアウトオブ眼中な話なんだけど、やっぱり最後はカープでっていう言葉は本当だったんだね」

佐「ま、21億と比べるとアレだけど、4億ってカープの球団史上最高額だからね。マエケンの最高額3億ってのが秒殺されたという」

サ「明智光秀ばりの。でもさ、マエケンとのダブルエースっていうのは、カープファンならずともわくわくするような、もう漫画みたいな世界だよね」

佐「やっぱりこのタイミングだよね。2年連続でAクラス入りしてマジで優勝狙える戦力が整ってきた、マエケンは多分2015がNPBラストイヤー、黒田と同じく低迷期を支えた新井さんも帰ってきた、ここに黒田ですよ! これ、他球団ファンは羨ましすぎる展開じゃないかな」

サ「ついでに言っとくと堂林嫁としてマスパンも広島入城という(笑)。もうね、みんなカープファンに鞍替えしちゃえばいいんですよ。客観的に見ても今のカープは魅力的だし面白いよね」

佐「もう今年の神宮球場は当日ふらっと行って入れるような状況は皆無かもね。気合い入れて観にいかんと。特に黒田の登板は死んでも観たいよね」

サ「話によると球団はいま黒田グッズを正月返上で準備してて、2月から発売されるらしいよ。TAU*2にもいくらか出回るだろうから速攻押さえんといけんね」

佐「そこでよ。来季の予想先発ローテで勝ち星を計算してみるとだね、まあ厳しく見積もってですよ、マエケン15勝、黒田13勝、大瀬良10勝、ノムスケ10勝、ジョンソン9勝、九里・福井・篠田あたりで15勝。あ、先発だけで72勝だ、これ絶対優勝じゃん」

サ「典型的な安仁屋算*3だな(笑)。でも球界最強の先発陣になることは確実だよ。だってヤンキースのローテーションピッチャーが入ってくれるんだからね」

佐「まったく。堂林結婚で意気消沈したカープ女子も再び盛り上がったんじゃないかな。特に我々が一番球場に行ってた時代ってさ、低迷期でそれを黒田一人で支えていたって感じじゃん。それに新井、東出、栗原あたりも気を吐いていたけどさ、その辺の選手たちにもう一回輝いてほしいよね」

サ「マエケン以降の今の若手、それこそ菊丸とかとさ、低迷期を支えたエースと4番が再び一緒に戦う仲間になるとはね。まったく生きてると何があるかわからんもんだよね」

佐「なんかね、すっごいベタで陳腐なリアクションかもしれないけど、おれもすごい勇気づけられた。生きててよかった、これがあるからカープファンはやめられないって」

サ「景気のいい話ばっかりだけどさ、いま全球団の中で最も優勝から遠ざかっているのはカープ。24年も我々は美酒を味わっていないんです。この長きにわたる低迷にようやく今終止符が打たれて、その期待が最高潮に達している……ゴメン、ちょっとティッシュ取って」

佐「『それ行けカープ』って応援歌、♪カープカープカープ広島、広島カープってやつ皆さんもご存知かと思うんですが、あれね、実は4番まであるんだけど、あの4番の歌詞がね、まさに今の我々の気持ちを見事に表現している」

サ「『晴れのあかつき旨酒を酌み交わそう/栄冠手にするその日は近いぞ/優勝かけて/優勝かけて/たくましく強く躍れ』……泣けるな、ホントそうだよね」

佐「広島のね、言うたら田舎ですよ、田舎の金もない球団がね、強い巨人を相手に戦っているわけですよ。自分らで選手を見つけてきて育ててね。そんでそこから巣立って世界レベルにまで成長した人がね、やっぱりこの球団で優勝したいと言って帰ってくる……。なぁ、こんないい話他に知ってるか、君は?」

サ「カープってのはね、なんていうか、まぁ我々そんなに苦労してるわけでもないけどさ、東京で頑張っている田舎者の自分を投影できるというか、カープが頑張っているんだからおれももうちょっとできるんじゃないかみたいなね、もうそういう存在だから。もちろんいろんな理由やきっかけでカープを愛する人はたくさんいてそれぞれのカープ像みたいなものがあるんだけどね、やっぱりおれは徒手空拳で何かに挑むような心意気が、黒田や新井をもう一度ここに呼び寄せた"カープ愛"の神髄じゃないかと思うね」

佐「2015年シーズンが本当に心から楽しみだね。ところでまくらことばの話はしなくてもいいのかい?」

サ「あぁ、それね。えーと、年末にADと2人忘年会をやったんだけどさ、そこでいろいろな謀議を(笑)してきた。今年も皆さんに楽しんでいただけるようなことをやろうと思っております。まずは2/15のうさぎ的事情のライブですな」

佐「そんなこと言って今年は球場通いに精魂傾けるつもりなんだろ? バンドそっちのけで」

サ「それならそれで、野球ソングでも作って帳尻を合わせるよ!」

佐「……まぁ頑張りや」

*1:カープ情報にかけては他の追随を許さないクオリティペーパー、中国新聞のこと。カープファンの間では12/27の一面トップ「黒田、カープへ復帰」の報は大本営発表と呼ばれる。

*2:銀座にある広島県のアンテナショップ。他県のそれに比べて圧倒的クオリティと品揃えを誇る在京広島人の精神的拠点。

*3:広島OBの安仁屋宗八氏による超楽観的勝ち星予想。ファン心理を心得た勝ち星予想だが、結果的に毎シーズン荒唐無稽な数字をはじき出し失笑を買っている