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布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

リア充と退屈対談

佐藤「おはよう。今朝は電車にリア充大学生がいたね」

サトー「藪から棒になんですか……そうね、確かにいた。我々の通勤時間帯ではあまり見かけないタイプの集団だったね」

佐「ま、集団といっても4人だけどね。ちなみに広島では4人を“よったり”と言ってたね」

サ「『おみゃーんとかぁよったりか、ならウチの車乗れぇ』みたいな」

佐「でさ、そのリア充たちの会話がクソつまんなくてさ。なんか男、まぁクソメンですよ、そいつが話してるんだけど、話題はもちろん話術もなってなくて、ただ冗長な情報の列挙!」

サ「実際聞いてる仲間も鼻くそほじりだしそうな感じだったもんね」

佐「でね。『うわツマンネ』とか思ったんだけど、ふと、学生時代ってせいぜいこんなもんだったよなと。もちろん楽しい時間もあったんだろうけど、大半はこういう平熱な感じの時間だった気がする」

サ「やっぱり学校の仲間ってさ、卒業までは無条件で一緒にいるわけじゃない? 大人になるとさ、そういう関係って実はそんなになくて、一緒にいるにはそれなりの理由なり利害関係みたいなものが求められる、仕事に限らず。その関係によって含有量は異なるものの、やっぱり緊張感が伴ってるんだよね。だから我々は、会話の内容そのものというより、緊張感ゼロのその弛緩した空気に違和感であったり、もっといえば懐かしさを感じるのかもね」

佐「今もふと思い出すことがあるんだけどね、『アメリカ横断ウルトラクイズ』の問題でさ、『風の主成分は?』っていうのがあったの。正解は『窒素』なんだけどさ、なんか妙に文学的な問題でしょ。ほんでさ、あの学生時代の退屈さって窒素的なものなのかなと」

サ「そうね、酸素が上がる行事、二酸化炭素が下がる行事、で8割近くを占めるのが窒素で退屈な日常、そんな感じだったかもしれない」

佐「大人になるとさ、割合自体は変わらなくても、酸素と二酸化炭素の話しかしなくなるというか、意識がそっちにばっかり行くよね。でもやっぱり主成分は窒素なわけでさ、たとえばいい音楽ってのは窒素感を表現した酸素のようなもの、と言ったらどうだろう」

サ「おお、上手いことつなげてきたね。そうだね。退屈をいかに魅力的なものに仕立てるかってのは、やっぱりポップミュージックの大きなテーマだと思う。そんでまた話は戻るんだけどさ、例えば自分が高校の頃、休みの日に何やってたかなんて思い出せる?」

佐「いやそうなんだよ、全っ然思い出せない。ホント何やってたんだろうね、ひたすらテレビでも見てたんだろうか。友達との思い出っていっても、結局のところ“ただ一緒にいた”ってだけで、何を話してたのかなんて思い出せない」

サ「でもやっぱり、聴いた音楽とか読んだ本のことは忘れないじゃない? やっぱり表現作品ってパワーあるよね」

佐「うん。仲間と一緒にいるのもいいけどさ、やっぱり一人で何かに触れる時間はあったほうがいい気がするね。これは実際年を取ってみないとわからないことでさ、ホントに恐ろしいくらい、学生生活のことなんてすっかり忘れちゃうよね」

サ「まぁそれは君が何の思い出もない高校時代を過ごしていたからでしょ。女子と話したのは3年間通算しても5分いかないんだっけ?」

佐「そう、それで帰宅部のエース。自分が3年の卒業式の日、在校生含め誰よりも早く校門を出たのがおれだからね。みんな教室に残って寄せ書きとかしてるのに」

サ「帰宅部にも競技はあるんだよね、いかに早く帰るかという(笑)。じゃあ今日はさ、そんな高校時代の恭介少年に聴かせる曲を最後に選んでみない?」

佐「うん、じゃあ何のひねりもなくストレートに。サニーデイ・サービスで『街へ出ようよ』」


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