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布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

夏とギター

おはよさんです、サトー@まくらことばです。

今週は曜日感覚が完全に狂っております。

 

さて、高温多湿の日本の夏、この季節がやってくると気になるのがギターの保管です。

ギターは言わずと知れた木製品ですから、温度や湿度といった環境に非常に左右されやすく、特にネックのコンディションは非常にデリケートです。

実際私も、今までに何本ものギターのネックを反らせたり、中には査定に持ち込んだ際「これ波打ってますよ」と言われたこともあったり。

そういった痛い教訓をもとに、自分なりにギターの保管方法については工夫をしてきたのですが、今も引き続き模索中というのが実情かと思います。

 

まず大前提として、ギブソンフェンダーなどアメリカ産のギターはどのような環境で製造されているのか。

聞けばギブソンの工場は年間を通じて湿度50%に保たれているといいますから、そういった環境で組み立てられ調整されたのが、アメリカメイドのギターなわけです。

それを日本、特に近年亜熱帯化著しい東京に持ち込むのですから、コンディションを一定に保つのは難しいのは当然で。

あともう一つの前提として、そのギターの材となった木材がどれくらい乾燥しているか、ということがあります。

ご存じのとおり木を何らかの材として使う場合、乾燥工程は不可欠なわけですが、一般にギターに使用する木材、特にネック材は、乾燥が進んでいるほうがいいとされています。

ビンテージギターが高値で取引される理由に、この「木材の乾燥が進んでいる」ことも挙げられ、実際長い年月をかけて乾ききったギターは、ふっとい弦を張りっぱなしにしていてもネックが反らないといいます。

主観的領域である音色で判断されるべきギターの良し悪しを値段で判断することはできないのですが、一般に高い値段のギターは、やはりきちんと乾燥された材を使っていることが多いようです。

実際、ハードオフなんかでジャンク品として売られているネックの反ったギターは、ほとんどが入門用の廉価版ギターだったりします*1

 

つまり、

・そもそもメーカー所期の環境を日本で実現するのは難しい。

・現状のコンディション以前の問題として、材の状態に個体差がある。

この2つの前提を折り込んだうえで、私が(今のところ)結論としてたどり着いたギター保管方法を紹介します、ってもたいしたことじゃないんですが。

 

まずは「①どこにギターを置いておくか」ですが、とりあえずは直射日光を避けるようにしています。

本当はここに「風通しのいい場所」という要素も加えたいのですが、日中は留守が圧倒的に多い=ほとんど窓を締めきっている我が家においては、風通しの良し悪しがそもそも存在しないからです。

直射日光を避けるのは表面が日焼けするのが嫌だからで、例えば、ピックガードに覆われた部分とむき出しの部分の焼け具合の落差が好きではないのです。

 

次に「②何にギターを置いておくか」ですが、私は圧倒的に、ハンガータイプのギタースタンドをおすすめします。

最近はスタジオやライブハウスでもハンガータイプのスタンドが増えてきましたが、従来の立て掛けタイプに比べ、まず安定感が優れている。

立て掛けタイプはちょっと当たっただけでギターが倒れたりしますが、ハンガータイプであれば、多少の衝撃が加わってもギターが外れるようなことはありません。

そして一見面倒に見えるギターの設置ですが、ボトムが意外と安定せず、ギターの形状に応じて高さを調整する必要がある立て掛けタイプに比べ、ハンガータイプはギターの形状に関係なく一発で安定します。

私が使っているのはハーキュレス製の3本掛けが可能なタイプで、収納的観点からいっても非常にコンパクトにまとまるスグレモノです。

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そして常に意見が分かれる「③弦は張ったままにしておくか、緩めるか」ですが、私は、(レギュラーチューニングとして)エレキは張ったまま、アコギは毎回緩めるようにしています。

まずエレキですが、私は通常010-046のセットを使っているのですが、これをロングスケールのギターにレギュラーで張った場合、結構なテンションがかかっていると思います。*2

なのですが、ギターのネックはそのテンションに耐えうるように設計されており、現に私はかつて、順反りを恐れるがあまり弦を緩めすぎて逆反りを頻発させていました。

この反省に基づいて張りっぱなしにしているのですが、それでも順反りの心配は消えません。

そこで有効なのがハンガータイプのスタンドに吊るしていることで、ギターの重みがネックに下方向の力を加え、反りを防いでいるように思えるのです。

そう、これは私の思い込みで科学的に立証されたことではないのですが、ハンガータイプに吊るすことによって、弦のテンションとネックを伸ばす方向に働く力が拮抗し、ネックがストレートな状態に保たれるのではないかと。

ちなみにこれはメイプルネックのギターの場合で、メイプルに比べてどうも柔らかい(ように思える)マホガニーネックについては、1週間以上弾かない場合は少しだけ(ペグ1回転くらい)緩めています。

 

アコギについては事情が異なります。

まず、どうもハンガータイプとは相性が良くないので、こちらは立て掛けタイプのスタンドを使っています。

そして何より、エレキギターに比べて作りが華奢な半面、弦のテンションは強いわけで、基本的には弾き終わった段階で毎回、弦はペグ1.5回転ほど緩めるようにしています。

弦をチューニングしたまま一晩を越す、というのは私の中ではありえません。

アコギの弦を必ず緩めるのは、ネックの反り対策というよりはブリッジの浮き・ハガレ対策で、あの強いテンションのアコギ弦を接着剤で留めただけのブリッジで受け止めているのですから、張りっぱなしは良くないだろうと。

そうすると弾くたびに毎回チューニングすることになるのでナットの減りが早いというデメリットはあるのですが、ブリッジハガレよりは数段マシだと思っています。

 

最後に湿度管理ですが、これを完璧にやるのは不可能とはいえ空気清浄機の湿度計をいつも気にするようにはしていて、なるべく50%付近を保てるように、とは思っています。

まぁこれは、人間にとっても快適な環境を実現すればギターにとっても快適ということで、普通にエアコンや除湿器(冬季は加湿器)を使ったりするくらいでしょうか。

 

以上が私のギター管理方法で、まぁ別に大したことはやっていないのですが、お陰様で近年所有しているギターはどれもコンディション良好を保っています。

というか、ネックに関してはですね、動いちゃうもんだという前提に立って、反ってしまえばトラスロッドで調整すればいいんです。

とくに新しいギターは、どんなにちゃんと管理しているつもりでも落ち着くまでは動くものらしいですから、そんなにネックの反りを恐れる必要もなかろうと。

ただ、トラスロッドの調整はプロに任せたほうがいいとは思います、自分でやって駄目にしたこともあるので。

とにかく経験上、順反りよりも逆反りのほうが数段やっかいです。

順反りはせいぜい弦高が高くなって弾きにくくなるくらいですが、逆反りは音の出ないフレットとかが出現しますからね。

張りっぱなしがギターに負担をかけるのは確かですが、緩めすぎはそれ以上に良くないのではないかと。

 

自分なりに工夫して、愛するギターとともに夏を乗り切りたいもんですな。

*1:安物だからぞんざいに扱った結果そうなっちゃった、という解釈も成り立つ

*2:ちなみにロングスケールに009-042を張ったテンションと、ミディアムスケールに010-046を張ったテンションはほぼ同じらしいです。