読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

【番外編】虎が出た話@金沢

おはようございます、まくらことばのサトーです。

 

この週末、「そういえば最近遠出してないなぁ」とふいに思い立って、北陸は金沢に行ってきました。

土曜の早朝から車を飛ばすこと5時間ちょっと、意外と近いなというのが印象で、私にとっては小学生以来の金沢です。

ホントに急に思い立って出かけたのでほとんど無計画、現地でスマホで調べながらというまことにいい加減な旅だったのですが、それでも主な見どころを回ることができました。

名所の大半が徒歩圏内にあるのがこの街のいいところ。

写真は、金沢といえば!の定番・東茶屋街です。

 f:id:makurakotova:20140623090557j:plain

(しっかしおれ、写真下手だなぁ)

 

金沢は言わずと知れた加賀藩の城下町ですが、加賀前田家は100万石の超有力大名だったとはいえ外様ですからね、あんまり徳川から「おう、やけに羽振りええやんけ」と目を付けられないように、内需型の経済を発展させたそうです。

そこで有名な金箔をはじめ工芸品が多く製造されるようになったそうですが、今も観光客向けの工芸品店だけでなく、宝飾品のお店がすごく多い印象を受けました。

また公家や寺社が文化の中心だった京都とも違うし、武家風という点では同じですが江戸時代特有の華やかさを感じさせる点で鎌倉とも違う、独自の佇まいが印象的でした。

 

あとね、金沢市は税金の使い方が素晴らしい。

兼六園は言うに及ばず、街の中心をなしている金沢城公園は見事に手入れが行き届いているし、国内屈指の人気美術館である21世紀美術館はかなりの展示が無料ですからね。

他にも博物館や公共施設がすごく充実していて、学問や文化を重んじた加賀藩の伝統が今も息づいているのかなと。

50万人に満たない人口の自治体でここまで文化関係にお金を使っているところって他にないんじゃないかな、なんか伝統都市のプライドを感じますね。

 

食べ物はですね、こればっかりはちゃんと下調べしなきゃだめですね。

見事に観光客仕様の、見映えと値段だけは一人前だけど味は高速のSAレベルの物件にひっかかってしまいまして、ビールのつまみに買ったサキイカが最も美味だったという結果に。

ま、ウチは夫婦揃ってそんなにグルメ志向じゃないのでいいんですが、旅先の食べ物の当たり率って異様に低いんだよなぁ……。

 

と、そんな感じの金沢小旅行なのですが、早朝に東京を出て現地に着いてからも歩き回っていたので、夕食を済ませてホテルに戻るとすぐに眠気が……。

 

……海岸に私は、いかにも不動産系金持ちといった風体のデベロッパーと立っていました。

 砂浜の50メートルほど沖には、鉄筋コンクリートの団地のような構造物が建っています。

この構造物をデベロッパーは自慢げに話すのですが、そもそも何の用をなしているのか、巨大な壁にしか思えない。

そして構造物に遮られた海の中には一切の生き物の気配がなく、海藻もなければ魚もいません。

しかし幅50メートルほどの構造物の途切れた先には、豊かな海域が広がっています。

私はデベロッパーに、「ほらみろ、あんたの建物の向こうはあんなに豊かな海が広がっているじゃないか」と言うと、海岸から海に泳ぎ出ました。

私は魚のように、水中をぐんぐんと進んでいきます。

構造物に遮られない豊かな海には海藻が繁茂し、そこには魚やイカが群れを成して泳いでいます。

私は泳ぎながら、ほとんど本能的にそれらの魚やイカを捕獲しはじめました。

するとどこからともなく虎がやってきました。

虎は私よりも泳ぎに長けているようで、ものすごいスピードでこちらに向かってきます。

あの虎はおれを狙っている!

そうか、この海はあの虎のテリトリーだったんだ、ごめんなさい、あなたの狩場で勝手に魚やイカを獲って、てか虎って魚介類食べたっけ?

謝っても謝っても、虎は私を追いかけてきます。

どうやら私は、彼を本気で怒らせてしまったようです。

私は海岸方向に進路をとり砂浜に上陸したのですが、それでも虎は追いかけてくるではありませんか!

泳ぎも得意だけど走りも速い虎から逃げ切れるはずもなく、いよいよ襲われる!というところで、私は恐怖のあまり目が覚めたのです。

 

目覚めると暗がりの中、全く見慣れない風景が薄ぼんやりと広がっていました。

すると虎がいて、私をじっと見つめているではありませんか!!

「と、と、虎だぁ! 虎!」

私は震える声で叫びました、虎に狙われて今まさに食べられようとしている!

私は恐怖で金縛り状態になってしまいました。

 

……時間の経過とともに、対峙している虎は、虎ではないことがわかってきました。

どうやら椅子とそこに脱ぎ散らかした衣類のようです。

時計を見るとまだ0時台。

寝入ったのが早かったため、夜はまだまだこれから、という時間です。

それから私は、半分寝て半分起きているような状態で朝まで過ごしました。

完全に目が覚めている時間もあれば、眠りにおそわれる時間も。

しかし、さっきの虎の夢を誰かに説明する夢を見たりと、浅すぎるほどに浅い眠りで少しも寝た気がしません。

 

翌朝は止みそうにない様子の雨。

傘も持っていなかったので雨の中を観光する気にもなれず、なにより昨日ほとんどの名所は見てしまったので、「もう帰ろっか」と朝から東京目指してひたすら運転。

雨の中、高速道路を走り続けるのは存外神経を使う行為で、昼過ぎには東京に着いたものの体中がばりばり音を立てるくらいに凝り固まっていました。

なので昨日午後は疲れに疲れて昼寝。

夕方目が覚めていつもの生活に戻ろうとしても、どうにも調子がつかめず、「こんな日はさっさと寝るか」と早めに就寝するも、昼寝をしてしまったためか、また夜中1時ごろに目が覚めるという悪循環。

そっからは二夜連続で眠っているのか起きているのか自分でもよくわからない状態のまま時間だけが過ぎていき、ようやく眠くなったと思った瞬間に目覚ましが鳴りました。

 

ま、リフレッシュに行って逆に疲れたというのはよくある話ですが、まさか虎がきっかけでそうなるとは。

慣れないことはするもんじゃないね、ホント。