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布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

新生Lazsによせて

おはようございます、飲んで帰った翌朝は老人並みに早起きのサトー@まくらことばです。

 

昨夜はあけみちゃんのバンドLazsが久しぶりのライブということで、私にとっては十数年ぶりの新宿JAMに行ってまいりました。

ADも言ってたんだけど、JAMってあんなに遠かったっけ?

 

あけみちゃんは昨年の11月に行ったファーストライブを手伝ってくれた方で、ご自身はLazs(ラヅス)というバンドでギターとボーカルを担当されています。

あ、ライブだけじゃなくてようつべにアップされてる「ハッチバック」MVの撮影にも付き合ってもらったんだよね、あの日は暑いくらいの秋晴れで、絵にかいたような青空と雲を収めることができたのでした。

まくらことばのファーストライブに向けてあけみちゃんと練習を重ねた日々は、僕たちにとってもバンドをやることの楽しさを思い出すような、陳腐な言い方だけど青春時代が戻ってきたような時間でした。

彼女にとっても他のバンドのサポートという経験は新鮮だったようで(ギタボって一番他から呼ばれないもんね)、楽しんで参加してくれたことをうれしく思っています。

 

その頃Lazsは当面のライブの予定はなく、あけみちゃんとしてはサポートにうってつけの時期だったと思うのですが、ずっと自分のバンドでライブがやりたい思いはあったのだろうと察していました。

だからまくらことばの本番直前になって(わりと)急遽Lazsのライブが決まったとき、私は何か、自分のことのような緊張感を抱いたことを思い出します。

その時のライブはアコースティックセットで、ドラムのひばりちゃんとあけみちゃん2人のステージだったのですが、私は久しぶりに、誰かのライブを観て背筋の伸びるような思いを抱きました。

正真正銘のロックバンドであるLazsとしては変則的な形態だと思うのですが、澄んだ音色の中に見える魂のこもったステージは表現者としての凄みを感じさせるもので、正直私は嫉妬を覚えるくらいでした。

そしてあけみちゃんの書く曲の素晴らしさに気付き、彼女の才能の一端を見た気がしました。

パンクやUSオルタナを音楽的ルーツにもつ彼女ですが、最近は次第にポップな方向に行っているということを事前に聞いていました。

十分にキャッチーだけど乾いた感触のメロディ、シンプルだけど強くてイマジナティブな言葉選びは、まさに彼女の土台と指向性が融合したもので、これからの彼女たちに期待せずにはいられないライブでした。

 

その後Lazsは、再び“沈黙”の時間に入りました。

その頃僕らは「枕じゃなくて招待状」のレコーディングであたふたしていたのですが、Lazsのことはどこかで気にかけてて、ライブやらないのかな、やるのなら観に行きたいなと思っていました。

その間、彼女たちがある種の試練の時を過ごしていたことを知ったのは、久々に沈黙を破ったLazsからの発信が、メンバー脱退の報だったことによります。

いや、私は想像で試練なんて言っているだけで内実は何も知らないのですが、バンドにとって一緒に過ごしてきた仲間が去っていくのは辛いことですし、あけみちゃんにとってバンドをやるということがどれほど大きなことなのか、少しは知っているつもりの私は、彼女が今どんなふうにしているんだろうと、大きなお世話以外の何物でもないのですが心配になってきました。

その頃実は、5月のレコ発ライブに向けてまたまくらことばを手伝ってもらえないかというオファーをあけみちゃんに出して、今回は辞退したいというお返事をもらっていたこともあり、ますます私は老婆心を募らせていたわけです。

そして、これまた大げさなのですが、もしかしたらもう二度とあけみちゃんには会えないんじゃないか、ということも思っていました。

彼女にはどこか、転校生みたいな眩しさと儚さを感じさせるところがあって、そんなふうに思ったのかもしれません。

 

しかしLazsは、私が余計な心配をしている間に、しっかりと次のステップに向けて準備を重ねていました。

先日のまくらことばのライブに遊びに来てくれたあけみちゃんとは実に半年ぶりの再会になったわけですが、その時の彼女の話や元気そうな様子を見て、私は自分の思っていたことが杞憂にすぎないことを実感しました。

新しく決まったベースの子がすごく良くてと嬉しそうに語る彼女からは、試練を乗り越えた人が持つ強さと輝きが感じられ、今度Lazsがライブをやるときは本当に素晴らしいステージになるであろうことを予感させたのです。

 

昨日のライブ、出演を知ったのはつい2、3日前のこと。

私は仕事後に1件予定が入っていたので残念ながら今回は無理か……と思っていたのですが、彼女たちの出番が運よく遅かったため、間に合うことができました。

なんでも7月のライブに向けてリハーサルも兼ねた本番だったようで、急遽ハコにブッキングしてもらったとのこと。

ADも予定を済ませて駆けつけることができ、彼にとっては初Lazsのステージを2人で観ることになりました。

 

新生Lazsの初ステージ、まずは彼女たちの佇まいに圧倒されました。

あけみちゃんの存在感は昨年のアコースティックライブですでに知っていたつもりですが、白いストラトを引っ提げて出てきた彼女は、やっぱりかっこいい。

そして新加入、ベースのみさきちゃんの絵がいい!

The Whoとか特にそうだと思うのですが、いいバンドってメンバーが揃った時の絵ヅラがいいんですよ、単なる人の集まりとは全然違う何かがあるわけ。

ドラムのひばりちゃんが扇の要になってフロントにあけみちゃんとみさきちゃんが並ぶ絵は、まさに「いいバンド」感がひしひしと伝わってくるもので、一目で今彼女たちが良好な状態にあることがわかりました。

本番が始まると、あけみちゃんは1曲目からかなり飛ばしていました。

それは決して前のめりのものではなく十分にコントロールされているけれども、全身からライブのできる喜びがみなぎっている姿で、今日までの彼女たちの道のりや思いを想像すると、私は不覚にも鼻の奥がツンとしてくるのでした。

少しの緊張と大きな喜びに満たされて衝動を発散させるボーカリストを、ベースとドラムの2人がしっかり支える構図は、このメンバーでのライブが初めてであるとは思えないほど堂に入ったもので、すでにアンサンブルは確立されているように映りました。

そして2曲目、これは音源化されていないのですが、昨年のライブでも私は聴いた瞬間に「名曲!」と思った曲で、あけみちゃんのメロディと言葉のセンスが結実した、今のLazsにふさわしい曲だと思いました。

その後も駆け抜けるように演奏していったLazsのステージ、あっという間で物足りなさを感じたのが唯一の不満でしょうか、もっと観たかったぞ!

 

曲間、息を切らせながらMCをするあけみちゃんは、「女の子の気持ちを歌うバンドでいたい」と力強く宣言していました。

私もやはり、Lazsってまごうことなきガールズバンドだと思うんです。

女の子にしか歌えない、女の子にしかできない曲を演奏する、女の子のバンド。

それはLazsにとって、キャラとか武器という薄っぺらいものではなく、真っ直ぐに追求していく道のようなものなんだろうなと思います。

 3ピースという最もピュアな形態であることも手伝って、私は「これこそがバンドなんだ」と感じます。

 

仲間贔屓でもなんでもなく、いまのLazsは、都合をつけて観にいくに値するバンドです。

とにかく可能性を感じさせるし、3人の佇まいにはロックの根源的なかっこよさがあります。

本当にこれからの3人には期待しているし、いつか共演できる日を楽しみにしています。

 

昨夜はお疲れ様&素晴らしいライブをありがとう。 

 

http://lazs.jp/