読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

アルバム「枕じゃなくて招待状」によせて

こんばんは、サトー@まくらことばです。

アルバムの完成~発売に際して、また私がしゃしゃり出ていつもの調子で大仰な話をするのもなんだかなぁと思い、発売のお知らせはADに任せて私は自制しようと思っていたのですが、書きたがり&語りたがりの性分には勝てず、こうしてのこのこと出てまいりました。

 

そうなんです、昨日5/10、ついにまくらことばのファーストアルバム「枕じゃなくて招待状」が発売されました。

このバンドを始めて1年半、ここまでこぎつけることができたのは、僕たちを見守ってくださったみなさんのおかげです。

改めて、本当にありがとうございます。

“界隈”の方々はじめ、友人、音楽仲間、職場の同僚、そして家族、一人ひとりの顔を思い浮かべながら、完成したパッケージを眺めています。

そう、ADの記事でも写真がアップされていましたが、私は今回の収録曲の大半を生み出してくれた御神体アコギとともに写真を撮ってみました。

 f:id:makurakotova:20140511205738j:plain

密封パッケージにジャケットにもなっている台紙、中にはリーフレットが入っています。

10曲入り(約38分)でお値段は1000円。

現段階でのまくらことばのすべてがぎゅっと詰まった、ファーストにふさわしい内容になったと思います。

繰り返しになりますが、いまのところ販売方法は3種類あります。

①メンバー手売り

各メンバーにじかにご連絡いただくか、makurakotova@gmail.comまでご連絡ください。

②ネット通販

まくらことばサイト内に設けられたショッピングページをご利用ください。5/28のチケットもこちらでご購入いただけます。

③実店舗での販売

経堂のcafe+gallery芝生でお買い求めになれます。

すでに芝生さんでお買い求めいただいた方がいらっしゃるそうで、大変にありがたい限りです。

 

 

さて、私がこのアルバムの制作にあたって、いやというよりかまくらことばの活動全般にわたってかもしれませんが、2つ考え続けてきたことがありました。

 

ひとつは、「自分はどんな音楽がやりたいのか」ということでした。

このバンドは「とにかくバンドがやりたいんだ!」と衝動だけに任せて始まったという経緯もあり、実は「どんな音楽をやるのか」ということに関してのビジョンみたいなものは皆無で、どんな音を出したいのか、そのために何が足りないのか、そういった本当に考えるべきことが後手に回っていたと思います。

当初私は「いい詞をつけたいい曲がやりたい」とだけ、ぼんやりと思っていました。

ただこれはもう歌モノをやる人間としては当たり前すぎることで、コンセプトとしてはいかにも曖昧です。

かといって○○系とか特定のバンドを挙げてそんな感じの音楽がやりたい、というのもちょっと違う気がする。

とにかくどんなところに目標を置くにしても、自分にできることしかできないのが音楽ですから、何をやりたいかは実際に手を動かしながら考えていこうと思うようになりました。

そして実際に曲が揃ってきてレコーディングを進めていくうちに、私は明確な方向性を意識するようになりました。

それは(これまた抽象的で馬鹿みたいですが)「ロックがやりたい」ということです。

じゃあロックって何なんだ?となるわけですが、これがまたうまく説明できません。

ギターが歪んでいればロックなのか? ボーカルがシャウトしていれば? ドラムが強力な8ビートを刻んでいれば?……どれをとってもロックの条件を満たすようもののようには思えません。

ただ、これだけははっきりと言えます。

ロックとは何かはうまく説明できないけど、何がロックなのかは明確にわかる――

じゃあ自分がロックであると感じる音楽に共通することってなんだろう……要するに「ぐっとくる音楽」なんですよね。

結局こうやって考えた挙句出した結論も曖昧なものでしかなかったのですが、今回のアルバムが、これを聴く人にとって「ぐっとくる音楽」で構成されていることを祈ります。

 

ずっと考えていたもうひとつのこと、それは「誰に向かって音楽をやるのか」ということです。

これはけっこう早々に結論が出たのですが、「顔の見える範囲を対象にやっていこう」と思ってやってきました。

今回の収録曲、大半が具体的な出来事のことを歌っていたり、具体的な誰かに向けて/誰かのことを思って作った曲で、それぞれに思い当たる方もいらっしゃるのではないかと思います。

私はこの姿勢を、いわゆる内輪ノリであったり排他的なものとは全然思っていなくて、時代を超える力をもっている作品はむしろ、そうやって作られてきたと思っています。

というか、自己愛の延長としてではなく音楽そのものと向き合っていくんだと決意したとき、私には上記の方法以外思い浮かばなかった。

顔の見える身近な誰かに伝わらないのに不特定多数の人に伝わるはずがないじゃないか――そこについては絶対的な確信のもとにやってきました。

 

もしかしたらこの2つは別々の話ではなくて、同じことを違う角度から言っているだけなのかもしれません。

とにかく私は、たとえばビートルズが昔自分にしてくれたことを、今度は自分で、まくらことばというバンドでやってみたいと思ったのです。

ひょっとして私がこの「枕じゃなくて招待状」を一番聴かせたいのは、「リボルバー」や「アビーロード」をむさぼるように聴いていた中学生の自分かもしれません。

「Boy, you're gonna carry that weight, Carry that weight a long time」

かつてロックの魔法を自由自在に使い続けた4人の若者は、その最後の魔法において、後に続くすべての者に呪いのような言葉を投げかけました。

けど彼らはやっぱりやさしかった。

厳しさのなかにも、希望の種を埋めていたのです。

「I never give you my pillow I only send you my invitations 」

枕は与えてくれなかったけど、素晴らしき人生への招待状はしっかり送ってくれました。

 

随分長くかかってしまいましたが、まくらことばとして、枕じゃなくて招待状をみなさんに送ります。

愛と感謝を込めて。