ゾッとする話とワクドキの話
おはようございます、サトー@まくらことばです。
昨夜、ミックスのやり直し作業をひと通り終えて仕上がった曲を聴いていたのですが、2曲目「Better Days」の途中に「バチッ」というノイズが入っているんです。
「おや?」と思ってヘッドホンで聴きなおしてみると、確かにレコーディング由来ではないおかしなノイズが入っているし、なんだか聴こえ方もヘン……。
そこでもう一度この曲のトラックデータを確認してみると、なんと2本のギターが左右めいっぱい、最大値の63にPANされているではないですか!
もちろんそんな操作を行った記憶はないし、ちゃんとノートには「L30」とかメモしてあります。
……そう、データがバグってるんです!
その後マスターファイルを作り直し、CDにも焼いて確認したところ問題なく再生できていたのでとりあえず一安心ですが、バグですからね、いつまたどこで発生するやもしれず。
……あのさ、「この辺で勘弁」とかじゃなくて、まじでもういじるのやめにしない?
ちょっと私、怖くなってきた、いじってる限り何が起こるかわからないもん……。
と、ゾッとする話をしたところで、「ちょっと替わってくれ」とあの人が申しておりますので、私はここで失礼します。
じゃ、あとはよろしく。
……突然にすみません、サトー@まくらことばの“中の人”、佐藤と申します。
今日はちょっと皆さんに告知がありまして、この場を借りて発表させていただこうかと。
えー、4月に音楽社会学者の南田勝也先生の著書『オルタナティブロックの社会学』という本が発売されまして、私はその本に関わった者なのですが、これが大変に素晴らしい本で、今後ロック、いやポピュラー音楽を論じる上で避けて通れない、文字通りメルクマールともいうべき内容なんですね。
で、その本の刊行記念トークイベントが下北沢のB&Bさんで5月16日金曜日に開催されますので、ぜひ皆様お誘いあわせのうえおいでいただきたいと。
概要は以下の通りです。
南田勝也×大和田俊之
「カート・コバーン没後20年 オルタナ以降のロックミュージック」
1994年4月5日、オルタナティブロックの旗手であったニルヴァーナのカート・コバーンが自らの手で命を絶ちました。
あれから20年、カートを最後のロックレジェンドとして、伝説なき時代にロックミュージックはどのような変化と進化を遂げたのか、2人のポピュラー音楽研究者が語りつくす夜。
過去20年のロックミュージックの歴史的位置づけを行うとともに、日本の状況を含めたロックシーンの現況を俯瞰し、来るべき近未来の音楽シーンを展望します。
南田勝也(みなみだ・かつや)
主著『ロックミュージックの社会学』(2001年、青弓社)、『文化社会学の視座』(共編著、2008年、ミネルヴァ書房)、『デジタルメディアの社会学』(共編著、2011年、北樹出版)
大和田俊之(おおわだ・としゆき)
1970年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学法学部准教授。
主著『アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(2011年、講談社、第33回サントリー学芸賞芸術・文学部門受賞)、『文化系のためのヒップホップ入門』(長谷川町蔵との共著、2011年、アルテスパブリッシング)
開催日時 _ 20:00~22:00(19:30開場)
場所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order
チケットはB&Bさんのサイトにてお申込みください。
はい、このイベント、ホントに掛け値なしで面白いです。
この国のポピュラー音楽研究者のツートップともいうべきお二人が、90年代~今のロックを語りつくすというんですからね!
あ、オルタナといえば「轟音ギターのペシミスティックな音楽」というイメージを抱かれるかもしれませんが、ここでいうオルタナとはいち音楽ジャンルのことではなくて、1990年前後に質的な転換を遂げて以降のロック、という意味です。
質的な転換って何だ? はい、それが本書に書いてあることで、かつ5/16に語られることなんですねぇ。
なのでいわゆるオルタナロックの好きな人はもちろん、すべての音楽ファンに向けた内容となっておりますので、少なくともこれを読んでいる方には思いっきりまつわってくる話であろうと。
風薫る5月のフライデーナイト、ビール片手に最高のロック談義に耳を傾ける……想像しただけでワクドキするイベントだと思います。
当日はもしかしたら私のつたない司会が入るかもしれませんが、ご出演のお二人は必ず面白くためになるお話を聞かせてくださいますので、ご都合よろしき方はぜひぜひ。
何とぞよろしくお願いいたします。