風がはこぶ季節
こんにちは。吹雪です。いよいよアルバムが完成しました。
リーダーのキョウスケがボーカルの取り直しの最中、私は何をしていたのか。
ダメ出しの言いだしっぺたるこのわたくしは、いったい何をしていたのか。
私は秋葉原に行って「初音ミクのARマーカーを探そうプリカイベント」に出ていました。寒空の下、数時間秋葉原を歩き回って見つけたのはたったの3つ。全部で39もあるのに……。
それから家に帰るとアニメを見ながら初音ミクのゲームをしていました。
ええ。最高の時間の使い方です。
このように貢献度の低い私が言うのもなんですが、まあ、いいアルバムできたのではないかと。
せっかくなので、発売に当たって、このアルバムのレコーディング秘話みたいなものを少しだけお話しできたらと思います。
まず、「誰も彼女がわからない」から。
この曲は、「すごいポップな曲できた! スピッツに提供してもいい!」というキョウスケの言葉から始まりました。
「楽しい曲っすね。ドラムはどんな感じですか」と相談すると、
「80年代のフルーツインゼリーのCMにかかってそうな感じ」だということでした。(彼はそう発言していませんが、彼の目がそう言っていました)。端的にいって、ボーイっぽくしてくれと。
それでできたのがこのリズムパターンとノリです。いい感じではありませんか。
次は、「風は吹いたかい」
この曲は、「卒業式に使ってほしい曲できちゃった」という一言からはじまりました。もちろん、彼はそう言っていませんが、彼の目がそう言っていました。
それで、最初のハイハットは、静謐な時間を刻むイメージにし、後半は在校生の合唱で盛り上がる感じでドシャーンと思い切りシンバルを入れたところ、音量が下げられていました。なんでや。
この曲が最終的には卒業式で歌われ、我々は学校をまわってライブできればいいなと思います。
最期に「街はにぎやか」
この曲は、キョウスケが、「社会のすべてに絶望したときに作った」という一言から始まりました。
シンプルかつ重めのビートに激しいフィルインを合わせました。フィルインのBPMは220オーバーです。キョウスケは「速いフレーズ最高!!」と言っています。
キョウスケの暗い一面を表現する、これだけでもニヤニヤしてしまいますな。
ほんとはもっとあるのですが、またの機会に譲りましょう。
楽しみつつ、衝突しつつ、形になったのは感慨深いです。
吹雪