布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

4曲目の法則

おはようございます、サトー@三代目まくらことばです。

早春とは思えない寒さが続きますが、みなさん体調など崩されていませんでしょうか。

なんでもこの寒気とか先日の大雪、原因をたぐれば温暖化の影響ということで、単純に平均気温が上がるだけじゃなく、こうやって気圧配置とか風の流れまで変わってしまうのが地球温暖化なんですね。

しかし一方で、「『今年の天気はおかしい』と『最近の若者はなっとらん』は古来より言われ続けてきた物言いだ」とする説も妙に説得力があり、まぁ狂信的にならない程度にエコに生きるのがいいのかな、などと思う事なかれ主義のサトーであります。

 

さて、みなさんはレコード(アルバム)を聴く時、4曲目に名曲が配置されていると思うことが多々ありませんか。

これ昨日吹雪様に話しても「そうですね」と同意が得られたのですが、確かに盛り上がり具合から言っても、4曲目あたりに自信作を配置するのは作品としてかなり効果的なような気がします。

この4曲目に名曲を収めるパターンを私は「4曲目の法則」と勝手に呼んでいるのですが、ちょっと「4曲目の法則」が適用された名盤、具体的に挙げてみましょうか。

まずはこれ。

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はい、『レッド・ツェッペリンⅣ』*1です。

このアルバムの4曲目には、先の記事でも出てきたあのど名曲「天国への階段」が収録されています。

続いてこれ、NYパンクの雄、テレビジョンの『マーキームーン』。

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これもタイトルトラックの「マーキームーン」が4曲目なんですが、ここに至るまでの1~3曲目の流れもまた最高なんです。

上記の2枚は、バンドの代表曲になるであろう大名曲を4曲目に配置した、王道の「4曲目の法則名盤」と言えるのではないかと思います。

 

対して、同じアルバム内にもっと有名な曲とか代表曲っぽいものはあるものの、アルバムの文脈とか意味性において重要な曲が4曲目に配置されている例がこの2枚かと。

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今や世界最高峰のロックバンド、レディオヘッドのファースト『パブロ・ハニー』は、あのあまりにも有名な「クリープ」が収録されていますが(2曲目)、これから世界に打って出る彼らのメッセージとしてより重要なのは、「つぶやくのはやめろ、叫べ」と高らかに歌った4曲目「ストップ・ウイスパリング」ではないでしょうか。

同様のパターンと思われるのがこれ。

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「ラブリー」とか「ドアノック」とか「ブギーバック」とか超強力ナンバーに代表曲は譲りつつも、オザケン特有の時間感覚や宇宙観が見事に表現された「いちょう並木のセレナーデ」、実は超重要な曲であり、この4曲目がアルバムの最後にオルゴールでふたたび奏でられることを考えても、『LIFE』には「4曲目の法則」が当てはまるのではないかと思います。

 

そういえば野球でも、4番というのは最高の打者を配置する順番でしたね。

まぁ野球ファンの間では「3番最強説」というのがあって、いつの時代も居酒屋あたりで熱く議論されているのですが、たしかに打率が高く走力も期待できる3番には優秀なアスリートが配置されるものの、4番ってのは数字に残る成績を超えたある種の象徴的な存在であり、チームの顔みたいな側面もあるわけで、精神的支柱でもある4番は特別な存在なんですよね。

そうそう、私の信奉する元広島の前田智徳は、若い頃は3番、故障復活後ベテランの域に達してからは4番を打っていたわけで、「3番最強説」と「やっぱり4番は特別説」の両方を体現した存在なのです。

 

ということで長々とお話してきましたが、結局何が言いたいのかと申しますと、現在制作中の『枕じゃなくて招待状』の4曲目には何を配置するんじゃ、というハナシなんです。

と言いつつ実はもう曲順は決めていて、まだ多少の入れ替えの可能性もあったりするのですが、たぶん4曲目についてはもう曲順いじらないと思う。

そんで私は前田智徳信者であるから「3番最強説」と「やっぱり4番は特別説」の両方を採用しているわけで、3曲目、4曲目に何をもってくるか、ここはそれなりに考えて出した結論のつもりです。

もったいぶった言い方だけど、乞うご期待、ってことで。

*1:有名な話ですがこのⅣというのは4枚目であることに由来する便宜的な呼び方で、本当はメンバー各人を表象する4つの記号がこのアルバムのタイトルなんですよね。