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布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

抱きしめたい

恭介

こんばんは、まくらことばのサトーです。

記録的な大雪になってしまった夜、なぜか眠れなくてパソコンに向かっています。

 

前回エントリーの吹雪様の記事、皆さんお読みになりましたか。

うーん、たまに出てきてあんな感動的な記事を書いて全部もってっちゃうんだから、私としては若干ジェラシーでもあるんですが、本当に何度読んでもすばらしい文章で。

金曜の朝かな、あれを読んだ私は、通勤の地下鉄車内で不覚にも涙してしまいました。

そして彼の文章の締めくくりが、どこか思わせぶりなことに気付いた方も多くいらっしゃると思います。

加えて、(これは限られた交友関係の内側の話ですが)私のツイッター個人アカでの発言も含め、「なんかあったんだな」とお思いになる方もいらっしゃることでしょう。

 

インターネットってやつは、本当にすごいですね。

ほんの20年くらい前まで、こうして自分が書いたものを発表するためには気の遠くなるような手続きを踏まねばならず、それがゆえに一定の淘汰圧を通過したものしか世の中に登録されない仕組みがありました。

それが今はどうでしょう、まぁこのブログを読んでいる方は人数で言えば非常に限られていますが、原理的には全世界から閲覧可能であり、すべてのネット上のテキスト同様、紙媒体とは比較にならない潜在読者の数をもっているわけです。

そしていつでも、どこでも、誰でもアクセスできるということは、自分が想定する人以外にもこれを閲覧する可能性があるということ。

このブログはあくまでまくらことばというバンドのブログでありますが、バンドの周辺のみならず、これを書いている「中の人」の関係者にもアクセシブルな状態にある。

 

だから今日の記事は(ってまぁこの記事に限らないのですが)、前述「なんかあった」の当事者が読むとの前提に立って書きます。

 

……なんでこうして眠れなくなっちゃったんだろうなぁ、最大の原因は大雪で一日家に閉じこもっていたから生活ペースが乱れたことにあるのですが、なんかね、いろんな人のことを考えてたんですよ。

いろんな人――まぁ偶然か必然か、みんな女の人のことなんですけどね。

本当に今、私の周囲には素晴らしい女性がたくさんいるなぁと思って、一人ひとりのことを思い浮かべながら、もうまじで気持ち悪いし迷惑なんだけどね、ぎゅっと抱きしめたい! みたいなこと考えてたの。

おれね、経験的にモテるってどんなことなのかさっぱりわかんないんだけど、すげえモテてる奴がいたとして、絶対そいつより今の自分のほうが幸せだって思うね、こんなに素敵な女の人が周囲に何人もいてみんなのことが好きだって、生きててこれ以上のことがあるんだろうか、って思う。

彼女たちがどう思っているかはわかんないけど、少なくとも私は、愛する喜びに満たされております。

もうね、具体的に名前を挙げて、それぞれどんなところが素敵かって言いたいところだけど、それはさすがにやらない。

何せネットだからね。

 

とにかく彼女たちに共通しているのは、やさしいってことなんです。

みなさんそれぞれ独自のものの見方があって、感じ方を備えてて、同じ事柄に対してだってまったく違う対応なんだけど、深いやさしさに包まれてるってことは共通してる気がする。

そう、自分じゃなくて他人のことをまず考えるんですよ。

他人のことを自分のことのように喜んだり悲しんだり、他人の痛みを引き受けたり、私には一生かかってもできそうにないことを、ここって場面でやってのける彼女たちは、本当にすごいなぁといつも思います。

男の友情もいいもんだ、なんていうけどね、連中は所詮「勝った・負けた」の生き物だから底が浅いっていうか、まぁ子供じみてるんですよ、男の私が言うんだから間違いないです。

 

そういう愛する女の人たちに対して自分たちは何ができるんだろう――これがまくらことばの原点というか、もちろんそれが全部じゃないけど、このバンドを駆動するものなんです。

まくらことばの曲を聴いてその人の気持ちが少しでも軽くなったり、うきうきするようなことがあったりすればこれほどうれしいことはないし、ちょっとだけど恩返しできたかな、なんて思えると思う。

おれたちはいつだってそういう思いでやっているし、これからもそうなんです。

ちょっとやそっとのことじゃ、やさしくしてくれたことへの恩返しなんてできっこないから、もうね、夢中なのよ。

 

だからね、誰かの愛を、それも自分の大切なものを賭けてまでの愛情を、自尊心の高い壁で跳ね返すような人間に聴かせる音楽は今のところやってないんだ、感謝の思いを伝えることで手一杯だからおれたち。

 

おれは非難してるわけじゃないし、そんな資格もないことはわかってるよ、かつては自分も度し難く傲慢な人間だったからね。

でもね、そっからいろんなものを見て、いろんなものに触れて、自分の解体と再構築を繰り返して、ようやく自分よりも他人を愛することを覚えたんだよ、長い時間をかけて。

ま、未だ途半ばだけどね。

 

文学、映画、演劇、そして音楽、そういったものが自分に知識や見識、教養をもたらしてくれるってのは現象として確かにあるけど、それは結果的にそうなるってことであって目的じゃない。

芸術は装飾品とは違うんだ。

そういった芸術も確かにあるけど、若い人に必要なのはそうじゃない、もっと危険なものなんだ。

今君に必要なのは、サロン的世界に参入するための記号なんかじゃなくて、今まで君が後生大事にしてきたものを粉々に打ち砕いてしまうようなものなんだよ。

そしてそれは目をちゃんと開いて耳を澄ませば、「いまここ」にしかないことに気づくはずなんだ。

 

今日ここに書いたことなんて、あの人が君にしたことの1億分の1の価値もない。

それこそ、身勝手な便所の落書きに過ぎない。

でも僕は、便所の落書き以上のこともやってみたいと思っている。

今度僕たちは、5月にライブをやります。

もし何か少しでも感じることがあったら、どうか万難を排して見に来てください。

あの人の足元にも及ばないだろうけど、何かを、誰かを愛するってことを表現してみせるつもりです。