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布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

改めて、招待状を受け取った夜

おはようございます、サトー@まくらことばです。

21日木曜日、行ってきましたよポール公演最終日!
いやもうね、泣いたよ、泣きました。
そんで大合唱して、気管がヘンになってむせてもうぐちゃぐちゃになりながら、♪なーなななななっなーってリフレインした。
だってさ、ポールが一緒に歌おうって言ってんだよ、喉痛いとか個人的事情なんて関係ないよね。
 
ホント行ってよかったんですが、何より感動したのがポールの現役感ね。
新曲がさぁ、並みいるビートルズナンバーに全然引けを取らない素晴らしさだったんです。
ビートルズやウイングスの曲も、原曲に忠実なんだけどタッチは明らかに今様で、バンドもこれ最高のコンディションなんだろうなと。
今回はね、もう最後だろうし懐メロ大会でもいいかなって思ってたし、ちょっとそれを期待してる自分もいたんですね。
でもそんな甘ちゃんな考えは見事に裏切られた。
ポールが見せてくれたのは、今もアーティストとして第一線を張ってる姿だったんです。
それも変に若づくりしてる感じじゃなく、新曲を書き、バンドで練り上げ、レコードを出してツアーをやる、そういうポールが昔から繰り返してきた流れの中に今もいる、そんな自然な現役感。
呼び屋さんは「これで見納め!」とか煽ってたけど、本人は最後、フツーに「See You Next Time」って言ってたしね。
この人は本当にレジェンドそのものなんだけど、同時に今も現役のアーティストなんだって感動しました。
あぁ、ロックはいくつになっても続けることができるんだって。
 
それで私、新鮮な気分で見たかったので、今回の日本ツアーのセットリストをあえて予習しなかったんですが、どの時代からも満遍なくチョイスされた、素晴らしいセトリだったように思います。
とくにアンコール後半、ホントのラストに、「ゴールデン・スランバー〜キャリー・ザット・ウエイト〜ジ・エンドというアビーロードメドレー」をもってきたところ、これ以上ない大団円だったと思います。
他にも「ラブリー・リタ」とか、「アイブ・ジャスト・シーン・ア・フェイス」とか、おお、これは!という曲も盛りだくさんで。
新譜からの曲で私が気に入ったのが、「クイーニー・アイ」。
「マジカル・ミステリー・ツアー」あたりの、クリエイティビティ爆発な感じが横溢していました。
そう、「ビートルズっぽい」のではなく、「ビートルズと同じくらいのテンション」で作られているんですね。
 
私にとってポール・マッカートニーという人は、やっぱり自分を作ってくれた最大の人物なんだなと、改めて思いました。
兄貴の部屋から漏れ聞こえるビートルズの曲を壁にへばりついて聴いていた小学生時代、ビートルズのことばっかり朝から晩まで考えていた中学時代、いろんな音楽に手を出していっても、やっぱり飽きることなく繰り返しビートルズを聴き続けた高校時代。
大人になって自分で曲を作るようになると、王の墓を暴くような気持ちでその神髄を探求してきましたし、その作業は現在も進行中です。
そして、ビートルズと一緒に成長して年をとっている私のような人間が5万人も、いまだ現役で新しい表現を世に問い続けているポールに会いに集まった一昨夜。
ビートルズの鳴らした音、発した言葉、パフォーマンスすべてが、この世界と対峙するときいつも自分に寄り添い、背中を押し、時に頬を打ち、新しい一歩を踏み出す原動力になってくれたことを噛みしめました。
すばらしい曲をこの世にもたらしてくれたビートルズの4人、とりわけ中心的存在だったポールが、今自分の目の前(かなり遠かったですが)で演奏している――この黄金の時間は、ロックを知ったときから今日までの私の人生が、世間的な価値観とか関係なしに、素晴らしい時間だったと確信させてくれるものでした。
 
そして何より、ポールは今も私たちに招待状を送り続ける人でした。
私もしっかりと、その招待状を受け取ってきたつもりです。
以前にも書きましたが、招待状を受け取った人間がやるべきことはただ一つ、今度は誰かに招待状を送ること。
これからまくらことばが何をやっていくべきなのか、改めて確認した夜でした。