布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

ハスキーボイスの話

おはようございます、「またお前かよ!」の声もどこ吹く風、サトー@まくらことばです。
いやー、昨夜は夜中に咳き込んで目覚めることもしばしば、けっきょくあまり眠れないままに今朝を迎えております。
喉は相変わらず……、うーん、なんか喉の奥にでっかいキノコが引っ掛かってるような感じ。
そんでもって声は酒ヤケしたおかまみたいなままで。
うーん、木曜はポールと一緒に♪なーなななななっなー、へーいじゅーっ、と大合唱する予定なのになぁ、この喉じゃそれも厳しいよ(泣)。
もうこうなったら、今日は“ハスキーボイス”ってテーマでお話を始めます。

まずはハスキーボイスといったらこの人、ジャニス・ジョプリンで「心のかけら」。


Janis Joplin Piece Of My Heart HQ - YouTube

これ初めて聴いたのは高校1年の時かなぁ、スピーカーから出て来る歌声に心底びっくりしたのを覚えていますねぇ、衝撃ということではこれが歴代1位かもしれないです。
でもね、その後はジャニスにはそんなに夢中にはならなかったなぁ。
なんかね、ロック伝説そのものみたいな人じゃないですか、それが田舎高校生の自分にはあまりにも遠かったというか、いや違うな、むしろベタすぎてちょっと引いてたというか。
1967年から68 年くらいでしょうか、イギリスでもアメリカでも、ハシカのようにブルースロックが流行しまして、そのムーブメントの中でジャニスも出てきたと思うんですが、今この辺を聴き返すことはあんまりないなぁ、たまにクリーム聴くくらいか。
そうそう、ビートルズの「Yer Blues」という曲は、当時のブルースロック・ブームを揶揄したジョンの作品ですが、やっぱりジョンってちょっと違った視点の持ち主だったんだなぁ、なんてことを感じたりします。

お次はこの曲、もんたよしのり「DESIRE」。


「デザイアー」 もんた&ブラザーズ - YouTube

この曲にはね、ちょっとしたエピソードがありまして。
86年くらいですかね、私小学生でしたが、中森明菜の同名異曲が大ヒットして、ザ・ベストテンで7週連続1位になったんですよね。
ほんで当時、中1くらいだった兄に「もしベストテンにハガキ送るとしたら何の曲にする?」と尋ねたところ、彼は「デザイアーじゃな。あの曲好きじゃけ」と答えまして。
このやり取りを聴いていた母ちゃんが、「ヨシヒト(←兄の名です)、デザイアーのカセット売りょーたで」と、スーパーに入ってるレコードショップで1本のテープを買ってきたんですね。
それがなんかすっごい安くて、15曲くらい入って1000円くらいのコンピもので。
でも目下大ヒット中の「デザイアー」もちゃんと入ってる。
まぁ、喜び勇んで聴いてみた兄貴が落胆するまで、それほど時間はかからなかったですよ。
「これ、明菜じゃのうてもんたよしのりのほうじゃが!」
笑えるんだけど、なんかちょっと泣けるよね。

最後はこの名曲で締めましょう、松原みき「真夜中のドア」。


19800211 松原みき 真夜中のドア - YouTube

この方はですね、ハスキーボイスというほどかすれてはいないんですが、独特の大人びた歌唱が魅力的でしたね。
今回この映像を観てびっくりしたのですが、この時まだ19歳ですか、ひえー。
この曲はね、親父の年下の友だちのまこちゃんという方がいまして、ウチの魚屋を少し手伝ってくれたりしたこともあった、われわれ兄弟にとってはお兄さんのような存在の方がいらっしゃいまして、その方の作ってくれたオリジナル・テープに入ってたんですよね。
子どもながらに、なんて素敵な歌なんだろうと思って聴いていたわけですが、長じて音楽をやるようになってこの曲を改めて聴いてみると、“maj7コードの気持ちよさ”を私に教えてくれたのは、この「真夜中のドア」だったんだなと改めて実感して。
松原みきさんが亡くなられてもう10年近く経ちますが、本当に美しいお方で、忘れられない歌手の一人ですね。

……あ、まくらことばの話をぜんぜんしてなかった。
えー、みなさん、とりあえずライブ来てくださいっ!