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布団あります まくらことば活動日記

歌ものロック/ポップスバンド、まくらことばのブログです。

歌謡曲の話

こんばんは、雨の一日、無為の時間の末にパソコンの前にたどり着いたサトー@まくらことばです。

 

昨夜はゆさADのお店閉店後、竿もの隊の練習が行われました。

練習に向かう道すがら、わがバンドの株主のお一人であるハルカゼ舎のませさんに、「よかったら練習をみてやってください、あけみさんも紹介したいし」と声をかけたところ、ほどなくして仕事終わりの株主様が到着。

われわれにしてみれば、初めて人様に演奏をお見せする機会となったわけですが、予想以上の緊張と体温上昇に、肌寒い昨夜に大汗をかいたメンバー各位でした。

とくにサトーの野郎がもうダメダメで。

中学の頃テニスやってたときも練習ではけっこうよかったんだけど試合ではクソ弱かったし、バンドのライブでも足震えるわ弦切るわの醜態をさらし続けてきたわけですが、蚤の心臓(野球界ではブルペン最強でも試合で打たれまくるピッチャーを“ノミシン”というそうです)は少しも改善されていないことが判明したのでした。

2曲を披露して株主様が帰ったあと、サトーが「この調子じゃ本番は練習の3割出せればいいほうだなぁ」と「おはよう!スパンク」ばりに弱音を吐くと、あけみ嬢は「いや、せめて5割は……」と健気に応えたわけですが、ゆさADは「いやそこは12でしょ!」と強気に言い放ち、驚異的なメンタルをみせつけたのでした。

最近よく思うのですが、ADってああ見えて実はすんごくバンドマンなんですよね。

気合入れ担当の吹雪様とともに、ノミシンのリーダーと健気なギタリストを引っ張っていってもらいたいですね。

ということで、ライブの緊張感を事前体験できたのはこの上ない収穫だったわけで、ませさんには改めてお礼申し上げる次第です。

 

さて、今日はちょっと歌謡曲の話をさせてください。

というのもまくらことばの音楽的ルーツとして、歌謡曲の影響はかなり色濃いものがありまして。

ここでいう歌謡曲とは、フォークやニューミュージック、一部演歌なども含む、1960年代~80年代の流行歌を指すのですが、今の30代、40代の多くの人がそうであるように、ワタクシも歌謡曲全盛時代に子ども時代を過ごし、意識的であれ無意識であれ、浴びるように歌謡曲を聴いて育ってきました。

当時はプロの作家と職業歌手、スタジオミュージシャンという完全分業体制で流行歌が量産されていたわけで、個人の内面を深く表現したような作品はあまり期待できなかった半面、時代を色濃く反映した作品がプロクオリティで多く残されてきたと思います。

そういった音楽って、「人に聴いてもらうにはどうすればいいのか」を考える際、非常に参考になるんですよね。

そこで今日は、私の大好きな歌謡曲ベスト3をご紹介しようかと。

 

まずはハマクラ先生の大名曲、島倉千代子「愛のさざなみ」。


愛のさざなみ 島倉千代子 1968 - YouTube

これ、90年代にクラブDJがかけてたりカーネーションがライブでカバーしてたりと、いわゆる発掘物件なんですが、どんな経緯であれ、この名曲が世代を超えて聴かれるってのはすばらしいことです。

ハマクラ先生の曲ってすごいコンパクトで、Aメロ、Bメロ、サビが一体化している、いい意味で箱庭的な完成度と緊張感があるんですよね。

で、童謡みたいに親しみやすいメロディーラインでありながら、必ずどっかひとひねりしてあって、この曲ではひらりひらりと浮遊感のあるAメロから深みのあるBメロにさしかかるところ、お千代さんの歌唱の妙味が凝縮してるんですよ。

なかにし礼の詞も完璧!

 

お次は大橋純子「たそがれマイラブ」。


たそがれマイ・ラブ 大橋純子 - YouTube

いやー、迫力の歌唱ですが昨今主流のいわゆるディーバ系とは一線を画す、歌謡曲歌唱の極みといった趣ですねぇ。

これは筒美京平作品でも屈指の傑作だと思うのですが、やっぱり作品のすばらしさは大橋純子の歌抜きでは成立しないですよね。

詞もいいですねぇ、「夕立が白い稲妻連れて 悲しみ色の日暮れにしていった」とか、書けそうで絶対書けないラインの代表格ですよ、ホント。

私、これカラオケでよく歌うんですが、あのサビを歌いこなせるはずもなく、金切声を上げて憤死するのが関の山です、ハイ。

 

最後にこれ、歌謡曲って言っていいのかわかんないけど、分業体制(あ、でも詞はキョンキョンか)だし、ヒットしたし、単純におれ好きだし!

はい、キョンキョンの「あなたに会えてよかった」です。


高城剛監督 小泉今日子「あなたに会えて良かった」PV - YouTube

これはねぇ、もう個人的な思い出なんですが、高校3年のとき私すんごい変人で誰とも話さなかったって前にも書きましたが、そんな「おれに近寄るんじゃねぇ!」オーラ出しまくりの私に、「サトーくん、進路どうするん?」と話しかけてくれたNさんという天使のような方がいまして。

女子とは高校時代通算で5分くらいしか話したことのない恭介少年は、虚を突かれた体で取り乱しながら答えたものです。

「い、いちおう東京行こうと思っとるけど、つ、釣りも好きじゃけぇ迷っとる……」

「……そう、東京行ったら釣りは釣り堀ですることになるなぁ」

この何気ない会話が今だに忘れられない、くそセンチメンタルなサトーなのであります。

で、そのNさんが文化祭のカラオケ大会で歌っていたのがこの曲で、Nさんのまぶしさとも相まって「ああ、いい曲だなぁ……」と。

……いや、これそういうの抜きにしてもいい曲だと思いませんか、小林武史の才能が横溢した傑作だと思いますね。

 

他にも好きな歌謡曲作品はたくさんありまして、流行歌については一晩語り明かすこともいとわないわけですが、「歌は世につれ、世は歌につれ」とはよく言ったもので、いつの時代も歌が世の中から消えたことはないし、この先もきっとそうなんだろうと思います。

願わくばまくらことばも、「世につれる」ような音楽を作れたらな、とね。