腹痛と私
おはようございます。まくらことばの山本です(←超適当)。
最近は時間を見つけてはつけ麺を食いに行って新しい曲を作るべくうんうんと唸っておる毎日です。
まぁ言うても曲ですからね、鶏が卵を産むようにぽんぽん出て来るもんでもなく、もともと濡れてもない雑巾を絞るような感じで進めております。
この週末も「いっちょやるべさ」とギターを抱えノートを広げて♪ラララ~とやっていたわけですが、ん!?どうも腹が痛い。
なんかさぁ、朝食ったコーンフレークの牛乳が戦犯だと決めつけているわけですが、この土日、久しぶりに難儀なパラグアイだったんですよ。
昨日なんてランニングの最中に急転直下、なんとか公民館までたどりついて汗だくのままトイレに駆け込んでぎりぎり事故は免れたんですが、いやぁ、ホント参ったね。
私、昔から腹痛にはやられることが多くて、まぁ便秘体質よりは数段マシかななんて最近は思うようにしてるんですが、人生レベルのダメージを喰らったことも何回かあるんです。
以前mixiかなんかにも書いたんですが、人生最大の腹痛というのが、忘れもしない高校3年の3月。
その日は卒業式前日で久しぶりの登校だったんですが、すでに浪人の決まっていた私は、浮足立ってはしゃぎあうクラスメイトを尻目に仙人のような超然とした体で過ごしていたんです。
そしたら朝のホームルームの後かな、急に今まで経験したことのないような腹痛に襲われて。
当時は学校で大便できる程度の神経も持ち合わせていなかったのですが(うんこしたくなったら早退してた)、こいつはそんなレベルじゃない、奴さんは今スグにおれのすべてを壊そうとしてる!ってくらいの。
四の五の言ってる間にクソマミレになりそうだったもんで、出来得る限りの冷静を装いながらも、私はすぐにトイレに向かいました。
そんで最悪なのが、私の高校ってすんごいトイレが遠かったのね。
なんか2つ校舎があって、男子便所は渡り廊下を延々歩いたもう一つの建物のほうにあったんです。
そっからはもう、死の行進ですよ。
幸い私、高校時代はほぼ誰とも口を利かない変人でしたから、廊下で友達とすれ違って「おう、どこ行きょーるん?」的タイムロスもなく粛々と歩を進めていたわけですが、驚くべきことに渡り廊下の途中くらいから、記憶が完全に飛んでいるんですね。
次の瞬間、気付いたらトイレの個室に陣取り、ズボンをずらしてなんとかなっていた自分に気付いたわけです。
で、さらに驚いたのが、意識をとりもどして冷静になってみると、さっきまで履いていた上履きがない。
トイレから出てみるとそこには私の上履きが散乱している……。
さらに自分の手を見ると、結構な擦り傷ができて血が出ているじゃありませんか!
たぶん意識を失ったあと、壁にガンガンぶつかりながら、それでも帰巣本能的な何かに突き動かされてトイレを目指していたんでしょうね。
私的にはこの時の現象について、「下痢の毒が脳にまで達して記憶喪失を引き起こした」という仮説を大真面目に立ててきたのですが、今思うと、あれは人として新しい次元に突入する段階に入ったんだろうな、と。
あそこでうんこ漏らしてたらその「新しい次元」に行けたと思うんですが、理性とか世俗への執着心とかが無意識に働いて、寸でのところで「今の次元」に踏みとどまったんだろうなと思います。
あの時漏らしてたら、今頃私は「雲古聖人」とか呼ばれて母校で信仰の対象になっていたと思いますが、そうならずこの俗世になんとか踏みとどまったことで、今こうしていられるんだなぁ……。
以前カッコつけて「まくらことばのメンバーはみな『edges』を見て帰って来たんだ」みたいなことを書きましたが、私の見てきた「edges」なんて、ま、こんなもんです。