16小節の(ほぼ)ラブソング
おはようございます。1980年代から一貫して明石家さんまと木梨憲武をディスり続けてきたまくらことばのサトーです。
ちょっと間が空いちゃいましたが、金曜日は練習でした。
この日は、吹雪様がそのまま深夜バスで出張に出るということなので、ちょっとでも出発までの時間を埋めようとスタジオ2アワー。
いやこれね、2時間って微妙な時間でして、レコーディングとか新曲の練習とかなら短すぎる時間なんですが、そういったことのない通常の練習ですと微妙に長いというか。
カラオケと一緒で1時間だと圧倒的に物足りないけど、2時間だと疲れちゃって間延びしちゃうんですね。
特に歌うのがツラくて、2時間みっちりやるともう声も枯れてくる。
さらに吹雪様は自他共に認める気分屋ですから、2時間の練習でバイオリズムが「谷」の状態に差しかかると、明らかにテンションが下がる下がる。
特に今回の練習では何回やってもうまくいかない部分がありまして、そいつを克服するにはあたりまえだけど何回もやるしかないわけで、同じパートを延々と繰り返すような場面があって。
テンションダダ下がりの吹雪様も私も、なかなか苦行的な時間を過ごすことになりました。
でもね。
やっぱりこういう状況に至ってナンボといいますか、「バンドって楽しいねぇ」ってところでぱっと切り上げるような練習だけでは、なかなか思う音が出せるようにならない。
私は「艱難辛苦汝を玉にす」的メンタリティは決して好きではないし、自己啓発書とか読んでる人ってバッカじゃなかろかと思うタイプの人間ですが、踏むべきプロセスを端折ったがために果実にありつけなかった、てな経験はやっぱり人並みにあるわけで。
ま、一歩一歩進んでいくしかないんでねぇの、というありきたりの結論に至るわけであります。
以下、吹雪様へのメッセージ。
練習後つけ麺喰いながら言ったことだけど、このバンドはおれに合わせてもらってるわけだから、吹雪様が苦労するのも当然だと思うんです。
だって逆を考えてみ、おれにHR/HMやれってなっても、スウィープできねぇし、ハーモニックマイナースケールも知らんし、パワーコードくらいなら弾けるかもしれんけどディストーションペダル持ってないし、ハイトーンもデスヴォイスも出せねぇし、要はなんもできんわけよ。
でも吹雪様はそうじゃない、いままでやったことのないような曲をちゃんと叩けてる。
だから現時点で細かい部分はさておき少なくとも曲が成立しているってのはたいしたもんだし、そこに私は限りなく感謝しているのだよ。
だからさ、なかなか思うようにいかなくても、サトーがエラソーに駄目を出しても、「果たしてまくらことばの曲にドラムは必要なんですかね」なんてこと、二度と言っちゃだめだよ。
吹雪様が自分の趣味嗜好通りのバンドをやっててなお、「いつになったらドラム叩かせてくれるんですか!」とおれのケツを叩いてくれたこと、これがなかったら本当に何も始まらなかったんだ。
まくらことばはいわゆる「かっこいい」バンドでもないしテンション最高潮でフロアを興奮のるつぼにするような感じでもないが、聴いてくれる人の心を少しでも動かすことができるような音楽を目指してるってことでは、決してユルいバンドじゃないと思ってます。
そのために必要なのが吹雪様のドラムであり、君とバンドができることの喜びなのだよ。
ということで7/5はいよいよレコーディング、よろしく頼むね。
その前にスタジオとれるかわからんがな!