I Wish,I Wish
こんにちは、EXILE TRIBE非公認ユニット、まくらことばのパフォーマーKYOSUKEです。
いきなりナンですが、最近東京ではやたらと人身事故が多いですね。
吹雪様によると「株の乱高下が原因ですよ!」ということですが、真相はさておき、利用者には迷惑な話で。
先日も、連夜のビジネス飲み会で疲れ果てていた私はまっすぐ帰りたかったのですが、運悪く人身事故にぶつかってしまい、電車は動いていたものの阿鼻叫喚のラッシュに巻き込まれました。
人一倍暑がりの私は乗車率300%の密着車内に耐えられず、すぐに乗った電車から柏原芳恵ばりに途中下車したわけです。
途中下車したのは若者の街・下北沢で、三軒茶屋までいけばバスに乗れるだろうと、十数年ぶりに夜の茶沢通りを歩きました。
すると東京でも有数の若者密集エリアかつ文化タウンということもあって、ライブハウスや弾き語りなんかやってるお店、ギターをもった若者、楽器は持ってなくても見るからにバンドマンがたくさんいて、「おいおい、CD売れないっていうけど、音楽やってる人の数は昔より多いんでないの?」と驚きを覚えたのでした。
そういえばいつもの練習スタジオも、いつもロビーは若者で満たされてるしなぁ。
確かにYouTubeを覗けば、アマチュアバンドの曲がいっぱいアップされているし、バンドがホームページをもって音源を配信するなんてのも当たり前だし。
CDが売れなくなったのは音楽を聴く人が少なくなったからじゃなくて、音楽が溢れすぎているからわざわざ買わなくなっただけだろうし、プロかアマか、メジャーかインディーズかなんて垣根は有名無実化してるし、やる人は好きなようにやってるってのが今なんだな、と改めて思った次第です。
そういう状況の中でバンドをやるって、どういうことなんだろう――湿気に満ちた夜風の中を歩きながら、私は考えていました。
で、まぁ無事家に帰って、先日入手したbonobosのライブDVDを観ていたのですが、ボーカルの蔡さんがMCで「皆さんに信頼されるバンドになりたいと思います」って言ったんですね。
「信頼」と「バンド」。
思えば今まで、あまり組み合わされることのなかった言葉かもしれませんが、私はさっき夜の街を歩きながら考えていたことに、見事に答えが与えられた気がしました。
そうか、信頼なんだ。
人気とか流行とかとはちょっと違う、「あの人たちならいい曲・いい音を出しているはず」と皆さんに思ってもらえるような存在。
音楽が溢れかえり、タダでいくらでもアクセスできるいま、バンドと聴いてくれる人の間に信頼関係が成り立っているかどうか、これが大切なことなんじゃないかと。
ありがたいことに、今僕たちには、「期待」をしてくれる人がいてくれるような気がします(その人数が多いか少ないかは関係ない)。
その期待を裏切らず、「信頼」につながっていくような活動をしていきたい、I Wish願わくば。
そんな話をしながら、昨夜は夜の東京の街を吹雪様とビール片手に歩いたのでした。
そのために必要なのは何か。
やっぱり、「いい詞をつけたいい曲」を作って形にすること以外ないよね。
うん、頑張らないと。